前回は
注文住宅の工法は大きく分けて3つ
木造・鉄骨・鉄筋コンクリート
それぞれに特徴があります。
<木造>
文字通り「木で造られた家」で工法としては
・軸組工法(従来工法)
・2×4工法
・ログハウス
が主なスタイルです。
軸組工法は日本に昔から伝わる工法で、柱で家を支える構造です。
本来、日本の木の特性を充分に発揮する工法で気候風土に合っている構造ですが、集成材や輸入材を使っている業者があったりと技術にも製品にもバラツキが多いのが現状です。
昭和56年以前のこの構造の建物は現在の耐震基準を満たしていないものがほとんどと言われていますが、最近の業者ではもちろん基準を満たすよう設計されているのでデータ改ざんされていない限りは大丈夫でしょう。
2×4工法は北米の主なスタイルで壁で支える構造となっており、耐震性に優れています。(軸組工法の1.5〜2倍の耐震性)
壁で支える構造のため、間取りの自由が大きいのが特徴です。但し、大きな窓や連続した窓は強度を落とすため御法度とされています。
風通りの良い大きな窓は作りにくい構造ですが窓が小さいメリットとして、エアコンの効きは良くなります。
ログハウス工法はいわゆる「丸太小屋」で、木の断熱性能をそのまま採用しているため地域によっては大変住みにくいものでしょう。また経年に伴う木の反りやヒビ割れ等ともうまく付き合う必用があります。
家としては構造が単純であることと、破格なのが特徴で「自分で建てたい」という人向はログハウスキットを購入して自分で建ててしまうことも可能です。
自然派の方にはウケるでしょう。
実際にアニメに出て来そうな可愛いログハウスがAmazonで150万以下で買えちゃいます。
※配線工事などは電気工事士の資格を持った人が行わなくてはなりません。
<鉄骨>
・軽量鉄骨
・重量鉄骨
があります。違いは材料の厚みで6mmを超えると重量鉄骨、以下を軽量鉄骨と分類されています。
材料もL型、□型、T型、また組み方により強度が違って来ます。
地震に対して有利で高層ビル等では重量鉄骨が多く採用されています。
軽量鉄骨メーカーは工場で組み立てて現場に運ぶ「プレハブ工法」を採用している所もあり、製品がパーツとして規格化されています。故に設計の自由度は軸組み工法に比べて若干劣りますが売却の際には構造と性能の信頼性があるため有利です。
丈夫な鉄を組み合わせて作る為ラーメン構造という組み方で大空間も設計可能です。
弱点は金属故の熱伝導の良さと錆。重量鉄骨メーカーは北海道には出店していないようです。
ダイワハウスはロの字型の鉄骨の中に断熱材を入れて鉄骨内部の対流を防ぐ方法を、セキスイハイムは鉄骨の熱伝導製を利用して暖房をする等ウイークポイントを克服しようと試みられています(ハイムの蓄熱式暖房器)←電気を大量に消費する為か現在のカタログ仕様には設備が無くなったようです。
<鉄筋コンクリート>
RC工法と呼ばれており、この分類の中では一番自由な設計が出来(型枠さえ出来ればどんな構造でも)、そして火災や津波に大しても一番丈夫な建物であると断言出来るでしょう。
但しお値段も一番高くつきますので住居としては一般的では無いでしょう。
一見一番理想的に見えるRC住宅ですが、近年コンクリートの建築物は身体に良く無いとう研究結果が発表されました。身体を冷やしすぎてしまうことが原因のようです。
www.nikkeibp.co.jp