DreamerDreamのブログ

夢想家の夢です。〜揚げたてのモヤっとしたものをラフレシアと共に〜

NHKの受信料が高すぎる問題について

令和元年7月、圧倒的にふざけた選挙演説で話題になった新党「NHKから国民を守る党」がなんと1議席を獲得してしまいました。

 

 

民意は?

議席というのは少ないように感じますが、1議席を得る為に各種新党が涙ぐましい努力と広報活動をしています。

 

この党を批判する人の中には「どうせ、若者がおふざけで入れただけだろ?」という声もありますが、よく考えてみて下さい。

選挙に投票するおふざけの国民がそんなに多数いますか?

ふざけた国民ならそもそも選挙自体に行きませんよ?

 

「それだけNHKに不満を持った国民がいる。」

という民意の現れに他なりません。これは”政治の評論をしている、自称賢い人達”には認めにくいことだろけど認めざるを得ない事実です。

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ひとまず、「払うべきだ」「払いたく無い」などの感情論は置いておいて、具体的な数値を持ち出して見ていきましょう。

 

党は「NHKはTV所持者全員からではなく、見たい人だけ見られるようにスクランブル配信しろ!」という主張をしています。

 

民意から見えることは、本来NHK放送は「公共放送として配信しているのだから、国民のためのTV放送なので払うのは当たり前!」という人の出資金で成り立つべきなのに「強制的だから仕方なく払っている」という人が多数居るということを物語っています。

 

 

受信料は上がっている?

さて、事の始めは1953年に200円/月から始まったNHK受信料です。

こちらのグラフを見ると、

<参考>

NHK受信料|年次統計

受信料は物価に合わせて推移していき、現在1990年代からほぼ約1300円/月前後になっています。(そこからほとんど経済成長していないとも言えますが)

 

放送開始時は安かったものの、1980年代からは確かに物価の推移とともに上昇しています。

NHK側からすれば、こういう状態だから「受信料は妥当な額」だと主張したい訳です。

 

 

では、TVの普及率はどうでしょうか?

http://sanosemi.info/wp-content/uploads/2015/10/Color-TV.png

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1980年代からほぼ100%近くです。

 

上の料金が横ばいなのと比べると期間は殆ど一致しています。

つまり、「普及率が高くなっているのに価格が変わらないのはおかしい」という主張は正しく無いと言えます。

 

 

他のメディアより高い?

メディアの料金としてはどうでしょうか?

各種有料放送の料金を見てみましょう

 

WOWOW

プライム(191チャンネル)

ライブ(192チャンネル)

シネマ(193チャンネル)

の3チャンネルで2,300円/月

 

・スカパー

50チャンネルが見放題プラン 3,600円/月

10チャンネル 2,600円

各種チャンネル料金

<参考>

スカパー!加入ガイドチャンネルリスト:スカパー!なら色々なチャンネルが楽しめる

 

これはもう比較にならないぐらいのチャンネル数です。

しかし、有料放送チャンネルはNHKのように番組を作ってはいません。自社でドラマなどを作っているわけではなく、放映権を得て配信しているだけです。

つまり、「有料放送の方が安い!」といって比較する対象としては少し的はずれな主張となります。

けれども、TV以外のメディアが溢れているこのご時世にこの価格設定は時代錯誤な料金設定だと僕は感じます。

 

 

TVは時代送れじゃないのか?

昭和の動画を見るならTVしか選択の余地が無かった時代と、

令和のTV、DVDなどの物理メディア、インターネット配信、場合によっては個人で動画が配信できるなど、動画サービスを個人で自由に選択可能な時代ではメディアに対しての「価値観」が全く異なります。

今はTVよりインターネットの方が情報が早い時代になっています。

TVは報道スタッフが情報の精査をするのに時間がかかりますが、TVが報道するより先に現場に居る個人がTwitterなどで映像画像を配信していることがあり、TVなどのメディアがその情報を提供してもらっているような状況です。

情報の正誤はともかく配信のスピードだけであればTVは完敗しています。

 

しかも精査したはずの放送内容が疑わしい場合などもあります。

例えば、2019/07/27に報道されたトランプ大統領が「(経済成長している国)の発展途上国優遇は不公平だ」という発言を各メディアが報道したのに対し、NHKは意図してその発言から一国を除外したと思われるような報道の仕方でした。(あえて、どの国かは述べません。調べてみてください。)

このような偏見を持たせた報道の仕方では反感を持つ者も当然出て来ます。

 

今や動画配信サービスのみであればYouTubeニコニコ動画等に代表される「ほとんど無料で利用できるが、視聴者が必用と思えば有料視聴を選べる」サービス、というのが当たり前の時代です。

 

中には有料だけど、メインのサービスに付帯した型で動画が提供されているものもあります。代表格がAmazonプライム会員です。

<参考>

Amazon.co.jp ヘルプ: Amazonプライムについて

月額500円(年会費4,900円)でネットショップの限定価格や通常配送料無料、動画配信サービス、音楽配信サービス、容量無制限の写真お預かりサービス、Kindle本の無料購読(いずれも無料枠、有料枠あり)が利用可能な他のメディアが恐れを抱くようなサービスの充実度です。

ましてや"1,300円も"払っているのにTVのみ。というNHKとは桁違いのサービス内容です。

こんな安くて便利なサービスがある時代では、TVメディアのみのNHKの受信料はすごく損しているような感覚になるのも仕方ありません。

 

 

放送のあり方は?

少し番組の内容について見てみましょう。

公共放送は「営利を目的としない放送」です。

ですので公告料を支払うスポンサーが付きません。

スポンサーが付かないので、企業スポンサーに配慮する必要のない放送になります。

NHKの場合は「我々、TVを所持して受信料を払っている国民」が所謂スポンサーです。

ですからTV放送の内容は全国民が満足する内容が求められているのです。

”全国民が満足する放送”

これはもう絶対的に不可能ですよね?

例えば時代劇が見たいと言う人に合わせたら、もっと役に立つものを放送しろと言われるし、男性の意見を取り上げたら女性が反論言うしで、これはもう絶対に皆が満足できる放送なんて不可能なんですよ。

それを一挙に引き受けて成り立たせようとしているので必ず不満が出ます。

 

よく、「国の放送なのに海外のドラマを配信するなんて!」

という意見が聞かれますが、不満を言っている人もいるけれど、逆にNHKにそれを要請している人もあるので、スポンサーの多数の要望だと取り入れざるを得ないのですよね。

ですから、海外のドラマを強く要望している人がいる限りは海外ドラマの配信はされるでしょう。

(当然ですが番組への意見は日本人だけの意見とは限りません。クレームを言う事が当たり前の文化の日本在住の方が多ければ、当然そちらの意見に従わざるを得なくなるでしょう。)

日本人の古き良き「事なかれ主義」はこの際置いておいて、”不満があるなら意見としてどんどん言うべき”なんですよね。そういう時代です。

受信料払ってるんだから積極的に意見を言いましょう!

ご意見お問い合わせ番号:0570-066-066

 

 

見ないのに払うべき?

「そもそもTVを見ないから払わない!」

という人もあります。これは、TVやラジオや新聞がニュースを得る手段立った時代には考えられないことですが、TVをパソコンなどのモニターとして使うだけ。

という場合もあります。

この場合、本当にTV受信をしないのであれば、また物理的にNHK受信出来ない環境であるなら受信料を払うのはおかしいと思います。当然です。

 

ただ、物理的に受信不能意外は「本当に」見ないのか?「絶対に」見ないのか?という証明はできませんよね?

証明が出来ないから、本当にTVとして使っていなくても、払っている人からすれば「あの人はTVがあるのに払ってないなんてズルい!」なんて言われてしまいます。

”払う人と払わない人がいることへの不公平による不満”です。

本当に見ているのに払っていない人もありますし、全く見ないのに払っている人もあります。

これは本当に不公平です。

僕も仕事でなかなか家に居る時間が無い時に「受信料払ってください」と来た人に「なんで家に居ないのに払う必用があるのか?」と問いただしたことがあります。

ましてやNHK-BSのしつこい勧誘なんて論外です。

この不満は解消されるべきなんですよね。

 

ここに「イラネッチケー」という実際に販売されている商品があります↓

<クリックでAmazonサイトへ飛びます>

アンテナの間に入れて「ほら!映らないじゃないか?」と集金人を追い返すNHK放送カット装置だそうですが、そもそもこんな装置が売られていて、しかも高評価なのは大問題ではないでしょうか?

 

NHKから国民を守る党はこの不満を解消するべくスクランブル配信するよう要請しています。

スクランブルならNHK放送カット装置も不要ですし、払った人だけが見れるようにできるので公平な方法だと思えます(不正手段は除く)。

上記の事実からスクランブル配信は妥当な筋だということが理解できるでしょう。

 

 

なんで皆が同じ金額を払う必用があるの?

NHKの作る番組は民間では到底不可能な莫大な時間とお金のかかる番組があります。

NHKからすれば「番組を作るために受信料は必用」と言うでしょう。

しかし、地上デジタル放送は「見る」「見ない」という選択が可能な放送です。

ということはNHKでもニュースなど必ず必用な情報とそうでない番組とでスクランブルをかるかけけないという選択が出来るはずです。(そもそも本当に緊急時はラジオだけで良いんですけどね)

 

絶対に必用な緊急やニュース放送のみの配信なら基本料金300円、その他のチャンネルを見るなら+1000円という風にすれば良いのではないでしょうか?

NHKの番組制作のための受信料なら、本当に見れる人見たい人だけが「制作費」として払うべきです!これなら「見ないのに高い」という不満は多少なりとも解消できるでしょうし、多くの企業と同じように皆が見たいと思えるような番組を作るために「顧客満足度」に主体を置いた番組作成することになることでしょう。

僕は今のNHK集金ばかりに注力していて番組満足度向上のための企業努力をしているようには到底感じません

是非ともNHKには受信料金改革をしていただきたいです。

そして堂々と「こんな国民の役に立つ良い番組なのに受信料払わないなら見せてやらんぞ」と言って欲しいものです。本来そうあるべきです。

 

 

癒着はないの?

NHKから国民を守る党にはしっかりと公約を守っていただきたいものです。

しかし放送を見た通り、少し悪ふざけな放送で通った党ですから党がNHKと癒着してしまうことが絶対にないとは言い切れな・・・

 

例えば、NHKが「スクランブルは無理だけど%の値下げでひとまず手を打たないかい?それならそちらの党の成果として認められるだろうし、もしスクランブルしちゃってNHKが継続できなくなったりしたらオタクさんも困るんじゃないの?少しでも長く政界に居座りったほうがメリットあるよねえ?条件が飲めるなら少しそちらの党に融通してやってもいいけど?飲めないならこちらにも考えがあるのよー、政界には沢山友人がいるからねー」みたいな裏取引があったとしたら?・・・僕なら「お互い賢くやりましょー」って握手しちゃうだろうけどね。。。

まあ、そういうことだけは無いようにしっかり活動してしていただきたいものですネ。

 

<参考> 

kampa.me