2019/6/12、経産省が再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度の終了検討をしているというニュースが出ました。
さて、家庭用でも太陽光発電が流行って余っている土地にも太陽光、池にも太陽光と田舎じゃ特に空き地がソーラーパネルだらけになってきて、「さて、ご近所も当たり前に太陽光付けてるし、うちもそろそろ付けてこれからじゃんじゃん発電するぞ!」と設置した家庭もあろうタイミングで買い取り制度の終了検討が発表されました。
さて、「売電すれば0エネ生活が出来るから」という理由で太陽光を導入しているご家庭も多数あると思いますが、
しかし現状0エネというのはあくまで「買い取り価格が販売価格より高い」という状態にあるから成り立ちます。
(一般家庭の場合「余剰電力」を、産業用の場合は「全量電力」を買い取りするのが一般的ですが、一般家庭でも日中あまり電気を使わない状態で発電した殆どを買電しているとするなら実質全量電力と大きく考え方は変わりません。)
この上乗せ買い取り価格が無く(実質買い取り不能に)なった場合、自分のところで消費するというのが一番の選択肢になります。
その場合、単純にこういう構図が思いつきますね。
これならまあ、消費電力の差額を払えば良いんだから損失は痛いけどまあアリかな?と感じるかもしれませんが・・・そうはなりません。
なぜでしょう?
実は工場など、日中フルで稼動していて常に発電より消費電力のほうが上回っている状態に限り上の図が成り立ちます。
一般家庭で日中に家に人が少ない場合は下図のようになります。
日中は発電量が使用量を大きく上回ってしまいます。
売電できない分、無駄に発電だけしている訳ですね。
逆に朝とか夕方〜夜にかけて家族が集りやすく家事の多い時間帯の消費電力は大きくなり、それに対して日射量の少ない時間帯なので発電量は少なくなってしまいます。
ですから売電が出来ない場合、一日はこのような図になります。
最初のこの図
が成り立つのはあくまで「日中に大きく電力を消費する会社があるから」であって太陽光発電だけの電力ではあまり一般家庭向けの電力ではないと言えます。
そこで日中の電力を夜間に使う方法に「蓄電」という方法があります。
もし買い取りが完全に終了したら蓄電は是非とも視野に入れて検討するべき対策でしょう。
非常時用の発電システムを自作するということも出来ます。
あくまで政府はこの度「固定買い取り価格」の終了を検討していると発表しましたから、夏期の消費電力ピーク時のみ高額に買い取るなど、変動での買い取りを実施、或いは民間電力会社での買い取りを推奨することと予想されますが最終的にはどうなることでしょうね?
もしかしたら現在の固定買い取りが終了する前に多くの民間電力会社が買い取り価格の打診をしてくるかもしれません。
場合によっては固定買い取りが終了する前にさっさと民間会社からの買電や再度の売電契約を申し込んだ方が割りが良い可能性もありますので民間電力会社の挙動にもこれからは要注目です。
一括見積もりサイトには色々な電力会社が載っていますので要チェックです。
あと、太陽光パネルはメンテナンス不足でパネルから出火して火事になったという事例も複数あるので定期的なメンテナンスもきちんと行いましょう。