前回、防犯カメラの修理で「ウォッチドッグ」という機能によりレコーダーが再起動をしていると推測しました。
今回はこのウォッチドッグについて簡単にご紹介します。
watchdog = 番犬
です。
電子工作、特にマイコンを使った工作の場合、このウォッチドッグタイマという機能を利用することで回路が正常に機能してるか否かを機械に自己判断させることが可能になります。
どういう仕組みかといいますと、
一定時間毎に信号を受信するか否か?を監視することでエラーがあるかどうかを判断します。
正常にシステムが動作している場合、一定期間毎(1秒ごと)に1パルスの信号を出力することとします。
一定間隔でパルスが発生している時にはウォッチドッグは何もしません。
しかし、異常が起きてシステムがフリーズしている場合、定期的な(1秒ごと)の信号が来なくなります。
この状態を「エラー」として検知します。
つまり、一定期間以上信号が途絶えたらエラーを吐く。という機能です。
エラーを検知したらウォッチドッグが機能してシステムにリセットをかけます。
電源用には「電源監視IC」と呼ばれる専用のICも存在していて、システム異常時には自動的にリセットさせる機能を担っています。(俗名リセットICとも呼ばれます)
<参考>
電源IC 選択のヒント集 - 電圧監視IC のウオッチドッグ機能 Part1/2 -TI
また、マイコン自体にウォッチドッグタイマーを持つものもあり、これはIC内で異常が起きた時にマイコンをリセットさせます。
<参考>
PIC ことはじめ ~ ウォッチドッグタイマ - Open MagicVox.net
サーバー用途でもウォッチドッグが使われることがあります。
<参考>
Linuxでウオッチドッグ機能を使用する:パソコン鳥のブログ
エラーが出たら、とりあえずシステムのリセットをかける。
というのがウォッチドッグの役割です。