以前に湿気たフィラメントを復活させるべく「家庭で作れるフィラメントの乾燥機」を考案しました↓dreamerdream.hateblo.jp
今回は保存時のみならず、フィラメント使用時にも除湿したままリリースするためのバッグ、「防湿バッグ」を考案しましたのでご紹介します。
(考案というより、実際に1年ぐらい使ってみて明らかな効果を実感しましたので今回ご紹介することにしました。)
こんな便利なグッスも市販されています。
フィラメントを乾燥させて、そのままリリース出来、さらに重さまで測って残量管理できるフィラメントボックス!
これはスゴイ!
ぽん家の3Dプリンターは5000円のジャンク修理品です。
こんな高価なフィラメントボックスは買わない!もちろん自作しますよ!
ということで、本題です。
フィラメントをリリースする時に自作のスプールホルダーを使っている人は多いはずです。
僕もスプールの中心に鉄棒を挿す型のスプールホルダーを利用しています。
こういう型↓
<構想>
このスプールホルダーの機能を保持したまま除湿/防湿することを目指します。
どうするかといいますと、この型のまま密閉袋に放り込みます。
こういう感じ↓
ホースでプリンターのエクストルーダーまで送ることでバッグ内の外気の流入を最小限に抑える事が出来ます。
<材料>
・A3サイズのジッパー付きポリ袋
1Kg巻きのフィラメントリールはA3サイズの袋にピッタリでした。
僕は百均のものを使いました。
・ホース
フィラメントの滑りが良いので、PTFEチューブを使用しました。
除湿剤
シリカゲルだと吸湿能力が少ないので・・・下駄箱用の除湿剤が吸湿力が良く、サイズ的にも良さそうなので今回はこのような百均の除湿剤を採用。
乾燥剤を選ぶ時に参考にしてみてください↓
・その他
その他、フィラメント用ホルダー、ホースの接着パーツ、両面テープなどは必用に応じて自前で用意しましょう。
<完成型>
実際に作ったのがこんな感じ↓
袋は二重にしました。
バッグの真ん中に穴開けて、3Dプリンターで軸の大きさに合わせた部品を作成。
バッグ片側の部品構造
スプール軸とピッタリの大きさの穴を開けた図中「ホールキーパー」にバッグのフィルムの穴を合わせて両面テープで固定することでバッグに開けた穴が広がらないように固定しました。
さらに、図中「フィルムキーパー」でバッグのフィルムを挟み込んで両面テープが剥がれないようにしています。
フィラメントの出口も3Dプリンターでホースの出入り口を作りました。
図中の青色がバッグのフィルム(2重構造)です。
図中の紫色が、図中黄色のホースを通す部品で、両面テープでそれぞれ貼付けています。
スプールホルダーとしての機能も申し分無く、スルスルと袋の中でリールが回ります。
3Dプリンティストさんたち、梅雨時期の湿気対策を共に工夫して乗り切りましょう!
湿気ったフィラメントを使うとこうなります↓