DIYを始めて間もない方が「電動ドライバー」というと一般的にドリルドライバー(ドライバードリル)の事をイメージするでしょう。
ドリルドライバー
先端工具
先端工具を取り付けるチャックは「ドリルチャック」が一般的です。
ドリルチャックは丸軸の先端工具を使うのに便利です。
<参考:丸軸ドリル>
また、インパクトドライバー用の六角軸の先端工具でも問題無く使えます。
<参考:六角軸ドリル>
別売りのビットアダプタを取り付けるとインパクトドライバーと同じようにワンタッチでインパクトドライバー用の先端工具を取り付けることも可能です。
<参考:「ビットアダプタ」>
使用用途
締め付けトルク以上に力がかからないように「クラッチ」という機能が付いている物もあり、組み立て家具のネジ締めなど、あまりにパワーが強過ぎると壊れてしまうようなものでも空回りして破損を防いでくれます。
<参考:クラッチ機能>
RYOBI ドライバドリル CDD 1020 コーススレッド(90mm)締めつけ動画
電動工具を初めて買う方はドリルドライバーがまず第一の選択肢となることでしょうし、最初の電動工具としては間違いなくお勧め出来る工具です。
逆に、パワーの必要な作業、長い木ネジをねじ込んだり、金属に穴を開けたりするような用途は不得意で、下穴を開けたりと出来ることは出来るけど手間がかかります。
そのような用途には下記のインパクトドライバーがお勧め工具になりますが、最初からインパクトドライバーを使うと、おそらく工作物を壊すことになるでしょう。
動作原理
ドリルドライバーを小人で例えると、下図のように「頑張って回してくれるだけ」の単純な動作になります。
回転速度やトルク等の違いがありますが、経験上コードレス(充電式)の安いもの(ホームセンターブランドなど破格の商品)はバッテリーがすぐにヘタります。
インパクトドライバー
先端工具
先端工具の取り付けは、六角のソケット式が一般的です。
<参考:ビットセット>
インパクトドライバー用の先端工具の種類は豊富ですが、インパクト用ではない先端工具を付けたい場合もあります。(百均のドリルとか)
そのような場合、インパクトドライバー用の「ドリルチャック」を用意することでドライバドリル用の先端工具も使う事が可能になります。
<参考:ドリルチャック>
使用用途
素の木材を用いた「木工」では欠かせない道具になります。
瞬間的なパワーが出るので、ドライバドリルでは不可能な長ネジをズンズン回すことが可能です。
<参考:インパクトドライバーの打撃>
逆に、力の必要な場面での繊細な作業は不得意で打撃機能が働いてしまうとネジ頭を潰してしまったり木材を破損させてしまったりすることもあります。
動作原理
インパクトドライバーを小人で図説しますと、
抵抗が小さい場合はドライバードリルと同じで「単純に回すだけ」の動作です。
締め付けに抵抗が出ると「ハンマー」が発動して打撃を加えます。
言わば「強引に叩いて回している」のです。
下図がハンマーで打撃を加えている状況です。
ハンマーで打撃部をガンガン叩いて瞬間的なトルクを出します。
それがインパクトドライバーの「ガガガガガガ・・・」という音の正体です。
実際は小人が叩くより遥かに早い連続的な打撃となり、叩いているという感覚はありませんのでストレスなくネジを送り込むことが可能です。
インパクトドライバーの選び方は過去記事を参考にどうぞ。