ルームランナー を選ぶ時に見るべきスペックと、ルームランナーを購入するならついでに揃えておきたいグッズをご紹介します。
自走式VS電動式
自走式と電動式のそれぞれのメリット/デメリットを挙げます。
自走式
自分で足でベルトを動かすタイプのものです
<メリット>
- コンパクトで軽く収納が楽
- 1万円台からと安い
- コンセントが必要無い
- 電動式に比べて音が静か
<デメリット>
- 手で固定して足を動かす、「台車を押す」というフォームになるため場合によっては前傾姿勢になりがち
- 力が必要
- 小さなものしかない
電動式
ベルトをモーターで回して、人がその速度に合わせて運動をするタイプのものです。
<メリット>
- 自然なフォームで運動が可能
- 腕に余計な力がかからない
- 一定のテンポを保てる
<デメリット>
- コンセントが必要
- 回転機構があるため重い
- モーター音がする
- 値段が高め
自走式の場合、マンションなどの集合住宅の場合は音が静かでコンパクトというのは相当なメリットだと考えられますので選択肢として充分にアリです。
しかし、特に騒音に配慮する必要がある場合以外は電動式の方に軍牌が上がります。
大事なので赤字で記しましたが、電動式の「自然なフォームで運動が可能」というのはかなり強みです。
そもそも、「何故ルームランナーを購入しようと思っているのか?」を振り返ってください。
脳裏によぎるのは、「綺麗なフォームで運動している自分」の姿ではありませんか?
誰も「綺麗なフォームで台車を押したい」と思い描くことはありませんよね?(いや、もしそうであればスミマセン)
運動時の姿勢は普段の姿勢にも現れますから、運動時にぐっと胸を張って両手を振り、綺麗なフォームで運動が出来る電動式を強くお勧めします。
購入時に確認すべきスペック
ベルトサイズ
ベルトサイズは大きければ大きいほど快適です。
特に男性の場合は比較的ガニ股の方が多いようです。
ガニ股にならないように最初は気をつけていても、疲れてくるとガニ股のクセが出て来ますのでガニ股の自覚がある方は特に幅の広いものを選択しましょう。
一般的にはベルト幅は、ウォーキングであれば30㎝以上、ランニングであれば40cm以上の幅が推奨されています。
ベルトの長さは、ウォーキングであれば[身長]×0.5程度、ランニングの場合は[身長]×(0.6~0.7)が推奨されています。
身長によりますが、用途が「ウォーキングのみ」の場合であれば幅30㎝、長さ100㎝以上あれば問題ないでしょう。
用途が「ランニングも含む」という場合は幅40㎝、長さ120㎝以上のものが望ましいです。
ベルトサイズは大きければ大きいほど快適ですが、そこは設置スペースとの兼ね合いもあり、妥協点でもあるかもしれません。
スポーツジムのマシンは家庭用の物と比べるとベルトサイズだけでなく、ベルトの厚みが明らかに違います。耐久性も段違いですが家庭で使うにはオーバースペックですのでそこまでのものを求める必用は無いでしょう。
本体サイズ
ベルトサイズに応じて本体の大きさも変わってきます。
いくらコンパクトと言えども、本体重量は10kgを有に超えますので、必ず部屋できちんとメジャーを使って寸法を測っておきましょう。
殆どのモデルが折り畳んで片付けられる仕様になっていますが、おそらく一度設置したら重いので面倒くさくなって片付けることは無いと思いますし、一度片付けたらもう二度と出す事は無いでしょう。
片付けることよりも設置しっぱなしで問題の無い場所を考えておくべきです。
スポーツジムや家電量販店に設置してあるものは空間の天井が高いので「小さい」という感じがしますが、小さくても高さは1mを超えますので実際に部屋に置いてみると意外と圧迫感があるものです。
「畳むとコンパクト」は嘘です。
今の空間に「ベッド一台分増える」ぐらいの気持ちで購入しましょう。
こじんまりした部屋に実際置いてみるとすごい存在感になります。
<注意点>
「軽いから」「コンパクトだから」というだけで安易に購入してしまうとマシンに耐久性が無く、走るとフラフラして安定しないものや、壊れやすいものもあります。
全体重を載せて上でドカドカ運動するものですから、ある程度の重量は覚悟が必要です。
上限スピード
電動式の場合、スピード調整が出来ます。
上限スピードが10㎞/h前後のものが多いですが、ウォーキングであれば3〜7㎞/hも出れば問題無いでしょう。
レベルにもよりますが、一般的なジョギングなら10㎞/hも出れば充分です。
<参考>
本当に痩せたいなら「速く」走ってはいけない | スポーツ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
ただ、速度が出るマシン=モーターが大きくパワーに余裕のあるマシンですので騒音も静かですしマシンの耐久性も良くなります。
また、どのマシンでもスピードが上がるほど音は煩くなります。
量販店で歩いてみて静かだと感じたとしても、走るのが目的の場合は実際に走ってみないと使用時の騒音レベルはわかりません。
スピードが上がるごとに音が煩くなるのは当たり前なのですが、あるレベルから急激に煩くなるマシンはモーターが低品質なものかもしれませんので注意しましょう。
連続使用時間
電動ルームランナーは、安いものは連続使用時間が30分、高いものは90分というぐらい連続使用時間に差があり、また値段にも差があります。
<30分のマシン>
<90分のマシン>
連続使用時間は「人を乗せて動かす」という目的の高負荷のかかるモーターを採用している機械を保全するための安全な使用範囲です。それ以上動かすとモーターの発熱で機械が壊れるかもしれません。
上述の上限スピードと同じで連続使用時間にも余裕があるほうが楽に仕事をこなしてくれます。
例えば1人で30分使う場合でも、間を開けずに交代で家族がもう30分使うことを想定すると60分以上の余裕のあるマシンが必要になります。
必要なグッズ
シューズ
基本的に裸足での使用は想定されていません。
マシンのベルトはザラザラしていますから裸足での運動は足裏が痛くなるでしょう。
必ずランニングシューズ、ウォーキングシューズを着用するよう注意書きされています。
ルームランナー用に外履きとは当然分けるべきでしょうから必然的に専用シューズが使用人数分増えます。
靴置き場を想定しておきましょう。
シリコンオイル
最初から付属していると思いますが、消耗品ですので予備を用意しておきましょう。
ルームランナーのベルトの滑りが悪くなったときに潤滑剤として塗布します。
あると快適なグッズ
テレビやラジオなど
何もなく、単に足を動かすだけは苦痛ですから娯楽を用意しておきましょう。
テレビを見ながら走れるのはルームランナーならではの醍醐味です。
実際にやってみるとかなり優越感に浸れます。
扇風機
夏場はエアコンの中でも運動していると扇風機が必要です。
<参考:過去記事>
水筒
熱中症予防として水分補給は気を付けましょう。
ルームランナーによってはドリンクホルダー付のタイプもあります。
僕の利用しているものは2つもホルダーが付いていますが、
ルームランナーに付属しているホルダーはめっちゃ揺れますからテレビのリモコンなんか入れていても軽く飛び出します。
<リモコンをドリンクホルダーに入れてみた>
水筒なら手元に紐でひっかけておいても良いので別に無くても良いかなーという印象です。
譜面台
走りながらスマホやタブレットの動画を見ようとすると、スタンドが必要になります。
スタンド付きのルームランナーもありますが↓
ディスプレイ部分は走るとめっちゃ揺れますので機械には優しい環境ではありません。
別に譜面台を用意しておくと快適です。
高さがあるものの方が姿勢良く運動することができるのでお勧めです。
衝撃吸収マット
マシンの下に敷くためのフロアマットの使用が推奨されています。
マシンに付属しているものもありますが、マシンが床に接する所なんて一部なんですよ。
「こんな大きな面積のマットいるんかい?」ということで僕は↓
このスポンジゴムをマシンの床に接する箇所だけに敷いています。
これなら衝撃吸収もするし、少し高さが上がるので掃除もしやすいです。
ここまでご覧になられた方は、「あ、思ったより面倒くさいわ」と購入を躊躇された方もあると思います。
躊躇させるのが目的ではありませんが、正直それだけいろいろと吟味すべきです。
特に設置場所は大事です。
物が大きいだけあって、「これさえあれば運動できる!」「さあ安いから買うのじゃ!」「美容と健康のためには今すぐ買うのじゃ!」「絶対このメーカー!他のはゴミだ!」などと不用意に煽って勢いで高い買い物をさせようとするサイトを見ると憤りを感じてしまいます。
決して安く無い買い物ですから、勢いで買って後で後悔しないように購入していただきたいです。
ちなみに、僕が今使っているのがコチラの「AFW1011」というものです。
静かで非常に快適ですが、本体重量は54kgとめちゃめちゃ重たいです。
その分安定しているのですが、設置には大変苦労しました。
現在は、より軽くそして高性能になってさらに低価格な「AFR1119A」が出ています。
アルインコ製のものばかり商品例に出していますが、僕が個人的にアルインコを気に入って使っているからで、メーカーに特にこだわりはありません。
是非ともお気に入りの一品を見つけてください。
そしてTVを見ながら走るという醍醐味を是非味わってください。