ここ最近、ペットのように迎えられる癒し系のペットロボットが流行っているそうですね。
具体的な商品名を書いてしまうと名誉毀損だとか言われそうなのであえて書きませんが、容姿が可愛いことから新しい物好きな方には割とフランクに受け入れられ、また宣伝も上手なのでこのロボットを迎えるかどうか悩んでいる方も割りと多いように感じます。
またこのような商品が1つの家族の在り方として定着してくると、安価な類似品が出てくると思いますので、今回はペットロボットを家族として迎え入れるに当たっての注意点を記しておきます。
Xでの投稿を見ると「悪さをしても仕草がかわいいから」として許されている場面をたまに見かけます。
具体的には、
- お尻がぶつかって棚の上のものを落とした
- 電源コードを引っ掛けた
- 立ち入り禁止のエリアを設定しているにも関わらず入っていた
というものですが、よく考えればこれって結構危険なことです。
まず棚の上のものが軽量なもので安価なものであれば笑って済みますが、高価なものであったり、火の付いたキャンドルであったりしたら大惨事になりまねません。
電源コードも場合によっては引きちぎって火災の原因になりかねません。
そして、立入禁止の設定が効かなかったというのは上記の事態になりかねない場所に侵入する可能性があるだけでなく、自宅のセキュリティー問題に関わってきます。
犬や猫であっても上のようなケースはありえますが、家の中の事情を人に喋ったり映像を見せたりすることは絶対にありません。
しかし、ロボットの場合は全く別です。
ロボットにはカメラや各種センサーが付いており、家の中のマップを自動で作り、収集した一部の情報はサーバーへ送信されて管理されています。
サーバーを管理している人には規約に準じた守秘義務がありますが、人間である限り「絶対」はありえません。
つまり、サーバーを管理している会社は住所や年齢はもちろん、ロボットが見たものであれば家族構成や友人知人など来客、どの時間に留守にしているか、家の中はどうなっているかはもちろん、スッピンでどんな顔をしているか、場合によっては人に言えない独り言や服を着ていない姿まで見ようと思えば見える状態になります。
もちろんそのような悪用をされないように「利用規約」や「プライバシーポリシー」が厳しく設定されています。仮にこっそり見られていたとしても「見た?」ときいて「見ました」と答える管理者はいないわけですから、そこは会社を信用するしかありません。
では、サーバーへの不正アクセスがあった場合はどうでしょうか?
ある学習教材会社では住所などが漏洩する事件というのが発生していましたが、同じように家庭内の映像などが漏洩する可能性は皆無でしょうか?
万が一、そうなった場合は実に気持ち悪い事態となります。こちらが提供した覚えのない映像が知らない人の手に渡っているかもしれないのですから・・・知らな間にあなたの情報がどんでもない映像付きで出回っているかもしれません。
今現在販売している国内のメーカーであればこういった事態にならないようにデータの徹底した管理や対策がなされていると思いますが(ここは信じるしかありません)、今後安価なサービスを提供する競合海外メーカーも出てくると思いますので安易な気持ちで安いからという理由だけで迎え入れてしまわないように気をつけたいところです。