ステッピングモーターの制御方法については以前の記事を参考にしてください。
今回はステッピングモーターってスゴイんだよ。というサンプル動画をご紹介します。
まず始めにコチラの動画
円盤に開いた穴に正確にピンを刺しています↓
最初早すぎて何をしているのか見えないかもしれませんが、高速で穴にピンを通しています。
似たようなものに昔の戦闘機でプロペラの間から銃撃できる同調システムがありますが、それは「カム」という物理的に接続された装置を用いたものでした。
<参考>銃弾がプロペラに当たらないのはなぜ? - NAVER まとめ
カム機構は1つの動力をタイミング良く利用する機構ですが、ステッピングモーターはそれとは違い、プログラムで個別のモーター(動力が別)を同調させられるというところがスゴイところです。
さらに、ピン側も回転させて台まで動かしながらーという動画
ステッピング カム駆動/ACサーボ 大慣性・高速・高精度デモ
このレベルの制御になると物理的なカムを使ったシステムでは難しそうです。
なぜこのようなことが出来るのかというと、ステッピングモータは単体でステップ角を正確に制御できるため「脱調」が起こらない限りカンペキにシンクロさせて動かすことが可能だからです。
4つのステッピングモータを2つづつ完全に同期させている動画
5相ステッピングモーター 4軸同期運転 -折れないシャープペンシルの芯-
シャーペンの芯をアームに取り付けたて左右2つのモーターを同じように別々でコントロールしています。
回転に目がいきますが上下の運動もステッピングモーターでコントロールされています。
少しでもズレたり止まればシャーペンの芯がポキッと折れます。
このステッピングモーターをボールネジを使って水平に動かす機構としたものに「アクチュエーター」があります。
49105 ステッピングモータ付きアクチュエータ UPK543-NAC+KR26
かなりの精度で水平に移動します。
このアクチュエーターの機構を互いに90度になるように組み合わせると
プロッタマシンが出来ます。(動画はネジではなくベルト制御です)
水平でなく、回転によるペン移動というプロッタマシン
Arduinoとステッピングモータで卓球玉に星型を描いてみた
プロッタにペンではなく強力なレーザーを付けると、レーザー彫刻機やレーザーカッターとなります。
デスクトップレーザーカッター Smart Laser Mini
さらに、アクチュエーターをXYZ軸に3つ組み合わせたら
3Dプリンターや
CNCマシンとなります
Cnc Router cutting aluminium - Test high speed
どうです?ステッピングモーターってすごいですよね。
ステッピングモーターの実験も是非ご覧ください↓
僕が作った3Dプリンタ製のクローラマシンも走行用にステッピングモーターを採用しています↓
もちろんAmazonでも売っています。
工作用でだいたい1つ2000円程度のものですが、最近は3Dプリンターブームもあって破格のステッピングモーターも登場しています。
これなんて5個セットで5000円以下、1つ1000円以下です。
さらに10個セットで6000円弱って!
1つ600円の投げ売り価格↓のものまで
電子工作始めるならステッピングモーターが操れると楽しいですよ。
ステッピングモーターの制御にはモータードライバーを利用すると簡単です。