最近のマイコンボードやモジュール、特にArduinoのような電子工作向けのものは予めピンヘッダが基板に実装されているものが多いですよね。逆に実装されていないもののほうが高かったりします。
ピンヘッダ実装済みの基板は実験をするには便利で良いのですが、実際に機器に組み込む際には高さが出てしまうので、コンパクトに仕上げたい工作物によっては除去したい場合や、逆に基板に上向きや横向き取り付けたいと思うことがあります。
ピンヘッダの除去には半田吸い取り機や吸い取り線を使うのが通例ですが、不慣れな場合は四苦八苦しているうちに基板に無駄に熱が加わることで他の部品を破損しかねません。
そして割とみなさん力技で抜いている場合が多いようです。
他のかたのブログを見ても「力でひっぱらないように」と注意されているものの、力をかけながら抜く方法が紹介されているので、これも不慣れな方の場合だと力の加減が解らず基板パターンを剥がしかねないと感じます。
<参考ページ>
今回ご紹介するのは僕が我流でしている方法ですが、探してもどこにも載っていなかったので掲載することにしました。
僕は予めサポーター(呼び方知らない)?プラスチックの部品を撤去してから作業をします。
この部品は端っこから順番に少しずつマイナスドライバー等で押し上げれば撤去できます。隙間が無い場合はカッター等で少しだけ隙間を作って根気よく持ち上げて抜きましょう。
次に、ニッパーやラジオペンチなど、何でも良いのでピンがつかめる工具を用意し、輪ゴムでグリップを止めてしまいます。(あまりにデカい工具はNG)
輪ゴムでテンションを掛けた状態でピンを掴み、自重で少しだけ工具の頭を持ち上げます。
あとは持ち上げた状態で端子を半田ゴテで温めます。
(※作業には両手が必要なので写真は持ち上げていない状態で撮っています)
そうするとハンダが溶けると勝手に抜け落ちます。
溶融即落下なので基板には無駄な熱も力も加わりません。
以上を繰り返してすべてのピンを除去します。
当然ピンヘッダは再度セットすれば別のものに使えます。
残ったハンダが気になる場合は吸い取り機などで除去しましょう。
プチテク紹介でした。