前回ArduinoへGRBLインストールは諦めてESP32へFluidNCのインストールを試すことにしたという記事を書きました。
インストールは無事に成功しましたので、今回はその方法を備忘録として残します。
FluidNCの本体はこちらのGitHubから入手します。
最新版のインストーラーは、こちらのページの右側にある Releasesリンクから入手することが出来ます。
Windowsの場合はこちらのページの「◯◯-win64.zip」を、Macの場合は「◯◯-posix.zip」をダウンロードします。
ダウンロードしたらzipファイルを解凍して、Macのターミナルのコマンドラインから「install-wifi.sh」のシェルコードを実行します。
※Bluetoothで制御する場合は「install-bt.sh」を実行するようですが、僕はwifiでしか試していません。
※コマンドラインでの操作にアレルギーのある方は、Webベースでインストール出来る方法もあるようです↓というか、こちらが推奨されているようです。
ですが、もし将来何らかのトラブルでファームを修復しようとした際にこのWebページが健在だという保証は無いので、できればインストーラーは手元に置いておきたいのでダウンロードをして使います。(過去に何度かWebベースのサービスが終了して悔しい思いをした経験があります)
展開したファイル
コマンドラインからシェルコードを実行するには
cd [fluidncを解凍したディレクトリ]
でディレクトリまで移動し、
./install-wifi.sh
と打ち込みます。
コマンドライン入力に慣れていない方はこちらのKindle版0円の入門書がオススメ
もしESP32が書き込み時に自動bootしなければ
Connecting........_____....._____....._____....._____....._____....._
とデバイスを探し続けられ、タイムアウトしてしまうので、ESP32デバイスの「RST」ボタンと「BOOT」ボタンを同時に押し、「RST」を先に離し、数秒後に「BOOT」ボタンを離すとインストールされると思います。(タイミングを合わせるのが少し面倒)
無事にデバイスが書き込みモードになってインストールが始まるとこのような画面になります。100%になるまで待ちます。
無事にインストールが完了すると、ターミナルからシリアル経由で制御できるようになります。最初に
--- Available ports:
--- 1: /dev/cu.Bluetooth-Incoming-Port 'n/a'
--- 2: /dev/cu.SLAB_USBtoUART 'CP2102 USB to UART Bridge Controller - CP2102 USB to UART Bridge Controller'
--- 3: /dev/cu.usbserial-0001 'CP2102 USB to UART Bridge Controller - CP2102 USB to UART Bridge Controller'
--- Enter port index or full name:
と問われます。
現在ESP32が接続されているであろうデバイスの候補が上に出ていますので、僕の環境の場合は3番目を選択します。(ESP32の接続環境次第)
「3」と入力してエンター
--- Enter port index or full name: 3
すると、fluidncの初期値がズラッと表示されます。
--- FluidTerm v1.2.0 on /dev/cu.usbserial-0001 115200,8,N,1 ---
--- Quit: Ctrl+] or Ctrl+Q | Upload: Ctrl+U | Reset: Ctrl+R | ClearScreen: Ctrl+W ---
.....
ck div:1
lfff0030,len:1184
load:0x40078000,len:13220
ho 0 tail 12 room 4
load:0x40080400,len:3028
entry 0x400805e4
[MSG:INFO: FluidNC v3.7.12 https://github.com/bdring/FluidNC]
[MSG:INFO: Compiled with ESP32 SDK:v4.4.4]
[MSG:INFO: Local filesystem type is spiffs]
[MSG:WARN: Cannot open configuration file:config.yaml]
[MSG:INFO: Using default configuration]
[MSG:INFO: Axes: using defaults]
(省略)
コマンドラインの操作はこれで終了のようですね。
ここまで完了したら既にWiFi経由での制御が可能になっています。
パソコンのWiFi一覧をみると「FluidNC」というアクセスポイントがあるので選択します。
接続用のパスワードを求められます。
パスワードはこちらのWikiに書かれています。
こちらのWikiは以降の設定で何度も見直すことになります。
初期パスワードは「12345678」だそうです。
後で変更する必要がありそうです。
無事に接続が完了すると、トップに「index.html.gzァイルをアップロードしてくれ」というメッセージのページが表示されます。
ダウンロードして展開した中にある「index.html.gz」というファイルをアップロードする必要があるのですが・・・。
僕の環境の場合、「ファイルを選択」を押しても、無反応でしばらく途方に暮れました・・・どないせいっちゅうんじゃい💢
ふと思い立ち、試しにgzファイルを「ファイルを選択」までドラッグ&ドロップをしてみましたら無事にアップロードをすることが出来ました。
後に気付いたことですが、このツールにはいろいろな無反応のボタンがあります。
これはWiFiに接続した時点で勝手に開くウィンドウに問題があるようで、ブラウザを開いて「192.168.0.1」とアドレスを直打ちして接続することで解消することが出来る問題のようです。(同じGoogleChromeブラウザなはずなのですが・・・謎)
ファイルのアップロードが完了したら「Go to ESP3D interface」を押すとGUI画面が表示されます。
待ちに待ったFluidNCのトップ画面です。
お疲れ様でした!
とりあえずインストールは完了です。
<参考>
次に設定ファイルなどを書き込みます。