前回、ESP32へFluidNCをインストールすることが出来ました。
今回は、スタンドアロンで駆動出来るのかの確認をします。
その前に念の為、設定項目のパスワードを変更しておきます。
再起動させると完了です。
インストールしたままの状態だとターミナルには黄色で解りやすく「config.yamlファイルが見つからないんだけど?」というメッセージが見られます。
※もし、USBを抜いてESPを一度切ってしまった場合はこちらのfluidterm.shコードを実行することで再度接続することができます。
config.yamlファイルですが、GitHubのこちらのページにいろいろなマシンの設定が置いてあります。
今回はこちらの設定ファイルをダウンロードしました。
fluidnc-config-files/official/3axis_v4.yaml at main · bdring/fluidnc-config-files · GitHub
ひとまずこのファイル名を「config.yaml」に変えてアップロードしました。
※ESP32の設定項目で設定用のファイル名も変更できるようです。
いろいろな設定項目があるので弄りがいがありそうです。
アップロード先はindex.html.gzと同じところでOKです。
再起動させるときちんと設定ファイルが読み込まれていることがわかります。
※fluidterm.shから実行した例
ファイルをアップロードしてESP32のメモリ容量を見ると、どうもG-Codeなんてアップロード出来るような余裕は無さそうに思えます。
何らかの別の方法があるはずとFluidNCの画面と設定ファイルを見てみると、どうやらSDカードが使えそうです。
以前にArduinoからSDカードを使ったことがあります。
これを見返すとMISO,MOSI,SCK,CSの4ピンと電源とGNDでSDカードを読み書きすることができました。
設定ファイルにもspiとsdcardという項目があり、それぞれにピン番号が割り振られています。
これは、もしかしてそういうことなのか??
と半信半疑ながらSDカードモジュールに書かれている信号線と、設定ファイルに記載の信号線の名前が一致するように配線して接続を試してみることにしました。
見事にアップロードをすることが出来ました!わーい。
WiFiの都合なのか書き込みの都合なのか少しアップロードが遅いけどSDカードへの書き込みと読み込み成功です。
PCで作ったものを直接SDカードに書き込んでスタンドアロン駆動をさせることが出来ますね。
驚いたのですが、SDカードのデータを読み込んで「Tablet」画面からスタートをするとこのようにミルの動きがリアルタイムで見られるようです。これはすごい!!
ということで、ESP32にFluidNCをインストールすることができ、CNCマシンを作るという夢へ一歩進みました。
また、FluidNCのコミュニティーではいろいろな情報が発信されており、こちらで紹介されている設定項目など参考になりそうです。
ひとまず追加しようと思うのはこちら。
control:
safety_door_pin: gpio.35:low:pu
cycle_start_pin: gpio.34:low:pu
停止&再開ボタン
トラブルの際に非常停止と、再度停止位置から再開出来るようにすると便利そうです。
まずは先輩が多くて安く作れる長ねじを使った木製CNCをつくるのが目標!(考えているだけ・・・)。
次回は実際に設定したポートが機能しているのかの実験をします。