スマートロック「NinjaLock(NL01)」を安く譲ってもらいました。
↓こんなの
通常の手動での鍵の開閉を維持したまま機械での操作が可能になる優れものです。
これは旧型で、現行NinjaLock(NL02)はいろいろ改良されてより使いやすくなっているようです↓
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これがあれば家の勝手口の扉の開閉がWi-Fi経由で簡単に出来るようになりますやんっ!便利〜!
ということでGW中に取り付けちゃおうとしましたら〜
↓え?
鍵のセンターがぁ〜合わないですとっ!?
センターに合わせると↓
本体が収まりません!
これでは扉が開きません〜〜orzガーン
要するにサイズが合わないから使えない。ということです凹
新しいタイプのものだと鍵の部分が浮いているのでなんとかなりそうな感じですが、旧タイプのものは箱が当たってしまって取り付け不能・・・
↓新タイプのもの
購入の際にはこのサイズに注意ですよ皆さん!!
合わないのは仕方ない!
と割り切ってとりあえず興味本位で分解します(おいっ!)
カバーを外すと電池ボックスが見えます。ここに単三電池4本入れるんですね。
電池カバーをネジで外すと機械部分が見えてきます。
スイッチが2個セットで左右に付いています。
ゴリゴリ動かしてみると機械の動作を感知するスイッチと、実際の鍵の開閉を感知するスイッチのようです。
ところで、「なぜ手動でも機械でも鍵の開閉が可能なのか?」と不思議に思いませんか?
図説で仕組みを解説します。
(内部機構を出来るだけ解りやすくしたもので、実際の部品形状とは異なります。)
- 真ん中の青長丸が鍵
- 水色がモーターで回る回転部品
- ピンクが実際に鍵を回す(鍵を挟み込む)回転部品
- 黄色はピンクの部品の凸になっている部分で、上の水色の部品と接触する面
- オレンジ○はピンクの部品の凸を感知するセンサー
- 青○は水色部品の凸を感知するセンサー
鍵が閉まっている状態↓
水色の部品は機械でモーターを動かさないと動かない部品です。
機械の部品(水色)とは接触していない範囲であれば手動で自由にピンクの部品と鍵は回す事が可能ですのでこの状態であれば手動で鍵を開けられます
ピンクの部品と鍵は連動しているので、センサーでピンク部品周囲の凸から「施錠」の状態を検知します。
鍵を右回転させて解錠すると↓
ピンク部品が同時に回転するのでセンサーで「解錠」の状態を検知できます。
これが「手動による鍵の開閉」を可能にしている機構です。
さて、機械的に動かす場合は以下です。
施錠状態から↓
水色の部品が右回転すると、黄色の部品と接触します。
黄色の部品はピンクの部品と一体ですので、ピンクの部品に動力が伝わって鍵を回転させます。
90°右回転すると、青センサーに水色部品が接触して「動作した」ということを機械が検知します。
同時に、ピンク部品のセンサーは「解錠」を検知します。
その後、水色部品が左回転をするとピンクの部品は残されたまま水色部品のみが回転することになります。
水色部品が元の位置に戻ると「原点」に戻ったことを機械が検知して解錠動作が完了します。
水色部品がこの状態にまで戻れば手動で施錠も可能になります。
次いで施錠動作です。
解錠の状態から
左回転をするとピンクの部品が鍵を回します。
施錠したことと、動作したことを機械がセンサーで検知します。
水色部品のみが逆回転します。
水色部品が原点に戻って動作完了です。
いかがでしょう?
意外と単純な仕組みですよね?
これならサーボモーター等使わなくても単純なDCモーターで開閉が可能です。
さて、実際に機械の部品を取り出してみました。
マイクロスイッチが4つ
DCギアードモーターが1つ
上の小さい基盤にはインジケータLEDと圧電式スピーカー
下のメイン基盤に制御用マイコンとWi-Fi、BlueToothモジュールが載っています。
小型のDCギアードモーター採用してさらに横向けにして取り付けることで高さと部品点数を減らしてるのですね。スゴイ!
メイン基盤裏側、手前が省電力型Wi-Fiモジュール、奥がBlueToothモジュールです。
分解してみるとこの機械ならではの問題点も判明しました。
ギアードモーターのギアが手で回せないぐらい固いので、万が一のエラーで施錠後に部品が原点に戻っていなければ手動での解錠がかなり困難になるということです。(新型では改良されているかも?)
うーん、施錠機構も解ったことだし、どのみち改造が必用そうだし、いっそのこと3Dプリンタで自分でイチから作ってみようかなーとか計画中です。
<追記 1年後しに自作しました>
NinjaLock以外でもスマートロックはいろいろ種類があります。