ダイソンの掃除機が良いと聞いたから購入して、しばらく使い始めると「あれ?言うほど吸引力強く無いぞ?おかしくない?」という感覚に見舞われました。
今までのコード式掃除機の方が遥かに吸引力があるのように感じるのです。
調べましたところ、実はダイソンの掃除機は「吸引力が変わらないただ一つの掃除機」というCMでお馴染みだけれど、CMで「吸引力が強い」ということは一言も言っていないので、吸引力が強いというイメージは消費者が勝手に思い込んでいるだけなだそうです!(僕もそう思ってた!!)
↓確認は公式ページで
<国民生活センターが調査した結果報告からの引用>
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20060406_1.pdf
サイクロン式のNo.4(ダイソンDC12)の掃除機が他のどの掃除機よりも吸引力が弱いことが証明されています。
※現行モデルは進化してもっと吸引力は増していると思われます。
「騙された!!」と思うにはまだ早いです。
実はサイクロン式は紙パック式に比べると目詰まりしにくい構造なのでグラフからも見て取れるように「吸引力が落ちにくい」ということは確かなのです。(但し、吸引力の落ちた紙パック式や他のサイクロン式に比べても吸引力が弱いことには注意です。)
その吸引力を補うという型で、各種モーターヘッドが採用されています。
モーターヘッドはカッコイイ言い方ですが、要は回転ブラシです。ごみをブラシで掻き出すので弱い吸引力でも掃除は出来るのです。
ブラシでの「掃き掃除」なので単に吸うだけの掃除機より物理的にゴミの回収率は上がります。
加えて、ヘッドの隙間が他のメーカーのものより狭く作ってあるので吸引力が弱くてもしっかりと吸着させて掃除が行えるということだそうです。
適材適所なモーターブラシを採用しているので必要最低限の吸引力で充分なのですね。そして吸引力は落ちないから余計な力を出す必用は無い。
ですので、モーターヘッドが直接当たらない場所の掃除は苦手です。
あと、モーターヘッドに採用されているモーターは単純なDCブラシモーターで、そこはダイソン独自のデジタルモーター(ブラシレスモーター)では無いようです(ヘッドもそこそこ高いのに・・)
つまり、前回使った他の掃除機のパーツを流用する方法だとある程度は使えるものの、ダイソンの魅力は最大限に活用出来ない!ということなのです。(凹。。。)
しかしながら、コード有り掃除機の吸引力には劣るものの僕のいろいろ使って来た他のハンディータイプのサイクロン式掃除機に比べては電池持ちは長く、音は静か(V7の場合)なのでちょっと気になる所への掃除としてのハンディークリーナー用途としてはバッチリ使えます。
<過去に使ったサイクロン式クリーナー>
TWINBIRD HC-5237 サットリーナサイクロンpp(ピアニシモ)
こちらの魅力は充電スタンドと付属品が纏めて置けるという収納能力。
しかし、吸引力は弱く充電時間が長く使用時間が短い、すぐに中のフィルターが詰まるという欠点が挙げられます。
サイクロン構造の中心に目の大きなフィルターと小さな布性フィルターがあり、1回掃除をすると両方にかなりの目詰まりが発生します。
目の小さなフィルターは他の掃除機で吸わないと取れないので面倒です。
最近使っていなかったのでスイッチが入らなかったのですがひっぱり出してきました。掃除機で吸った後でもこれだけ細かいホコリが取り切れていないのがわかります↓
ゴミ捨ての際には両方のフィルターを外さないと捨てれない構造なのでゴミ捨てにはホコリを立てないようそーっとフィルターを外すという手間がかかります。
BLACK&DECKERのサイクロン掃除機
【こんなんどうよ】BLACK&DECKER ハンディー掃除機(Z-PD1200)を買ってみた
吸引力は強く、ホースが本体に収納されているので取り扱いは楽です。
14.4Vバッテリーでパワフル。だけど音が煩いのでちょとした掃除用途では出しにくいです。(ダイソンより煩い)
中のフィルターはブラスチックの目の大きなフィルターとその下にジャバラ構造の目の細かな不織布性フィルターがあり、目の大きなフィルターは中で回転させることで詰まったゴミが取り除けるのでゴミ捨ては比較的楽です。
上のツインバードの掃除機より目詰まりは発生しにくいけど、やはり幾度か掃除をするとフィルターが目詰まりするので掃除機による掃除が必用です。
何度か(10回もしない)掃除するとこんな感じですぐ目詰まりしてきます↓
<サイクロン式ハンディークリーナーの特徴>
上記のハンディークリーナー、ダイソン共に言えるのは、中の見えない紙パックと違い「ゴミが溜まった」と一目で解る透明なダストボックスを採用してあるので「掃除をしたらすぐにゴミ箱に捨てる」という消費者心理を突く事で掃除機の掃除をこまめにさせる構造になっています。
そして消費者は1回ごとにゴミを見て捨てる事で「これだけ掃除が出来た!」という満足感を得られます。
この満足感こそが掃除好きの我々日本人にサイクロン式がウケている所以なのでしょう。
<ダイソンはここが違う>
他のサイクロン掃除機に比べ、ダイソンの掃除機の優れたところはゴミの分離能力のようで、上で挙げた掃除機より遥かに細かなホコリをダストボックスに分離することが出来るようです。そのためフィルターの掃除は月に1回程度で良いとされています。
フィルターの掃除をする必用が解らないぐらいフィルターの汚れが解りません。これには驚きました。
何度か過酷な掃除もしてみましたが確かに中心のフィルターが目詰まりしていません。
10回ほど掃除した後の中央のフィルターの様子↓
これ、写真撮った後で気が付いたのですが空気の流れが中から外のようでホコリが中に溜まる構造のようです。けど覗き込んでも中の汚れも全く見えませんので汚れていないのでしょう。
<追記>9ヶ月目にしてフィルターの掃除をしてみました↓
ダストボックスからゴミを捨てるときに驚くほど細かなホコリが落ちます。
これは初期段階(サイクロン層)で細かなホコリが除去できているからでしょう。
これだけでもダイソンであるという価値があるでしょう。
引用:テクノロジー|ダイソン サイクロン V10 コードレスクリーナー|Dyson
他に、 V7以上のモデルになると連続運転時間が長く30分動けばある程度掃除がこなせます。ハンディークリーナーの多くが連続運転が約10分程度なのでこれは大きな利点です。
(が・・・、パワー「強」だと結局10分程度・・・ということはナイショ。。)
<ダイソンのクリーナーの使用用途>
やはり僕はちょっと気になるところ掃除やハンディークリーナーとしての使用が合っていると思います。
コード式100Vの紙パッククリーナーと比較してしまうと明らかに吸引力は劣りますのでガッツリ時間をかけて掃除するならコード式が向いていると言えるでしょう。紙パック式は中は見えませんがしっかり吸引掃除ができますし、どんなコードレスよりパワフルな掃除を充電を気にせず(あたりまえですが)長時間することが出来ます。
ダイソンは煩いと言われますが、動作音はコード式のものより遥かに静かです。加えて今まで使ってきたハンディータイプのサイクロン式クリーナーよりゴミ捨てやメンテナンスは楽ですし吸引力もあります。
↓ハンディー用途に限定するなら2万円台で買えます。
|
こういった流行りものは周りの意見だけを鵜呑みにせず、自分の用途に応じた情報を集めて買い物をすることが大事だと思いました。
ちなみにですが、「マキタ」ってご存知でしょうか?
日本の代表的な工具メーカーなのですが、昔からドリルや丸鋸やありとあらゆる工具をモーターから自社開発しちゃってるメーカーさんです。(プロ用なので結構高くて手が出ない!)
元々家庭用掃除機なんて作っていなかったのですが、木工工具の集塵機も開発していて、その技術を応用したこの掃除機は吸引力ではピカイチだと言われています!
↓もし吸引力にこだわるなら要チェックですよ
|
<追記>↓イメージ戦略の商品について纏めてみました。
今回は以上です。