今回は「長年使っていたウォータークリーナーが動かなくなったから直してー!」
との依頼を受けてウォータークリーナーの修理を試みました。

5年も持てばすごいところ、7年間も運用されていたもののようで、結論を先に言うとこれは完全に「寿命」でしょう。
けどせっかくなので分解をして原因を調べてみることにしました。

商品はこちら。タカラ工業さんのTW-700
ネジ2本で簡単に蓋は外れます。
中に謎の赤い部品が見えますが、電気的特性も破損した部品でもなさそうですので、異常加熱か水没検知の簡易型インジケーターと推測します。詳細は不明です。

まず、モーターの根っこ部分は水ハネがかかりやすく蓄積した汚れが目立ちます。ここは抵抗になりえるので削るのみ。

モーターの冷却ファンを軸から抜いてしまえばモーター自体が取り外せます。

上下にベアリングで固定された状態でモーターコアが固定されています。めちゃ丈夫な構造ですね。

原因は上のベアリング。これが全く回らなくなっていました。
シリコーンスプレーを吹いてゴリゴリ動かすと少し軽くなる程度。完全にベアリングの寿命ですね。

このまま組み立てても、羽根は回るものの水を汲み上げるまでの動力は得られませんでした。
数分の動作でモーターがかなり熱を持っています。コイルが損傷していないか怖い〜
試しに、窮屈なベアリングを上下に抑えている部品を抜いて動かしてみると水を汲み上げ始めました。最初の状態が不明ですが、おそらく水量は少ないと思います。

ただ、この状態めちゃ煩い!
振動を抑えるための必要な部品を抜いて、さらに老朽化したベアリングを無理やり動かしているので当たり前ですね。モータが「イデデデデ・・・」という悲鳴を上げているように聞こえます。
応急で数時間程度動かすならこれでもOKでしょうけれど、またここから数年間動かすのは危険です。
仮に、ベアリングを交換して動かすとしても一度熱損させてしまっているようなのでモーター本来の能力は得られないと感じます。
何より、水に濡れる可能性の高い器具で尚且つ100Vを屋外で扱うものなので、万が一今回の故障によってコイルや他の部品に熱損があった場合、感電や火災の原因となり得ます。
先方には「直して使うには危険なので買い替えてください」と伝えました。
時には「直さない」という選択も大事なのです。
