以前にノーマルバージョンの砂塵カバーを作っていました。
<ノーマルバージョンの砂塵カバー>
しかし、モーターをハイパワーモーターに交換したらモーターの直径と長さのサイズがどちらも大きくなってしまったので以前のカバーが使えなくなってしまいました。
<ハイパワーモーターに交換>
ということで、今回はハイパワーバージョンで使えるように改造しました。
前回は穴に余裕があったのでモーターの周囲を囲っていましたが、モーターの直径が大きくなったので上部のみを覆う仕様に変更しました。
配線は下の穴から設置出来ます。
前回(灰色)のものに比べると長さも短くなっています。
これは、クローラーの隙間からモーターの通気口を覗いた状態なのですが、
差し込むとここにピタッと収まる仕様です。
これ以上長くなるとモーターに巻かれている金属板(名前不明)が邪魔をして入りません。
そういえばこのモーターに巻いてある金属板って何の役割なのでしょう?防振?防磁?
<追記>
モーターに巻かれているこの板は「補助ヨーク」と呼ばれるものでモーターと同じ素材(強磁性体)で出来ているそうです。
強力なモーターに使われている強い磁石の磁力線はモーターの筐体だけ(薄い磁性体)では磁力線を効率的に収束させることが出来ない(磁力飽和が起こる)ため、せっかく強力な磁石を使っていてもモーターの発揮出来る力が落ちてしまいます。
モーターのケースに厚みをつけることによって断面積が増え、磁力線を効率的に収束させる(磁束密度を上げる)ということが可能になります。
結果的に磁力線が外部に漏れにくくなるので磁気ノイズ対策にもなるということです。
要するに、「強い磁石をモーターで効率良く使う為の部品」です。
教えて下さった方ありがとうございます。
プーリー側はノーマルタイプよりかなり厚みが増しました。
※写真を撮った時点ではまだ内部空間が足りず、少しカバーが膨らんでしまいました。僕はとりあえずそのまま使う事にしましたが、公開しているデータは修正版です。
3Dモデルの.stlデータはGoogleドライブで共有しています。
ご自由にダウンロードしてください。
<モーター側のカバー>
Cubase_cover_hipower_gire.stl - Google ドライブ
<プーリー側のカバー>
Cubase_cover_hipower_motor.stl - Google ドライブ
モーター側はM3ネジ2本で固定します。
10mmネジがピッタリでした。
プーリー側はネジM3ネジ4本で固定。
15mmネジが使えます。
全体的に前回のノーマルバージョンのものより出っ張りますが、カバーを付けるとクローラモジュールを倒した状態でベルトやモーターを気にする事無く動作テストが出来るのでオススメです。
使用3Dプリンターは家庭用熱溶解式3Dプリンター、ノズル0.4mm径、積層0.15mmで出力しています。