CuBaseは丈夫で良くできたクローラーモジュールなのですが、そのまま屋外で使用を想定するにあたり少し不安な面もあります。
それがこのでっかいモーターのブラシ付近にあるでっかい穴!
クローラーに組み込んでも穴が見えます。
真上から見ると大部分はパーツの陰に隠れるのですが、やはり屋外での使用を想定すると履帯に不着した泥や砂や水が上からジャンジャン降って来る可能性の高い場所です。
ハイパワーな12Vのモーターを使用しているので多少の漏電や接触不良などは気にしなければ良いのでしょうけれども、それでもやはりモーター部分への砂塵の侵入は極力避けたいところです。
モーターへ砂や水が侵入した場合にはブラシの腐食や磨耗が気になりまし、砂鉄がモーターの磁石に蓄積しそう…
それと、この配線剥き出しのモーターとの接続部分。
こちらも泥まみれになることを想定すると・・・
僕のこの配線だと特にコンデンサ辺が漏電するだろうなと想像できます。
あと、プーリーの部分。
これも泥で汚れるとメンテナンスが大変なことになりそうです。
プーリーの穴に泥が詰まるとまずイモネジが回らなくなるでしょう。
泥でプーリーの溝が詰まると折角のタイミングベルトが意味を成さなくなってしまいそうです。
経験したことがある方はご存知でしょうが、乾燥した泥汚れは想像以上に大変です。
一応、CuBaseのフチにはアルミフレームがあるので真上からの砂塵であればどちらも守られる配置ではありますが・・・
プーリーがアルミフレームより少し出ていますので、
メンテナンス時にコンクリの上に置いて作業することや、砂利を巻き込んだ際のプーリーの摩耗、ベルトの耐光性なども考慮すると、CuBaseを屋外で使用する際にはやはりカバーは必要だと感じます。
簡易的な対策として、このような板(金属でもプラスチックでも)を用意して、
モーターの穴を覆うように巻けば一時的な砂塵対策にはなります。
綺麗な路面を走るにはこれでも充分かもしれません。
しかし、田んぼや畑などの泥濘、悪路走行を考慮するとしっかりしたカバーが必要でしょう。
ということで、3Dプリンターで作ってみました。
画像上がモーターの接続部分と穴を保護するカバー、下がプーリー部分のカバーになります。
Googleドライブで共有していますのでご自由にダウンロードしてお使いください↓
CuBase_cover_motor.stl - Google ドライブ
CuBase_cover_gire.stl - Google ドライブ
接続部分のパーツは、モーターをマウントするための穴に刺さるようになっていて、
モーター上部をしっかりとカバーします。
5mmのM3ネジ2つで固定します。
プーリー部分のカバーです。
上部と内部に傾斜を作ることで泥が載りにくく、また水が侵入した場合はアルミフレームのレールに流れるという構造にしました。
15mmのM3ネジ4つで固定します。
どちらもCuBaseの組み立て方向に係らず設置することが可能です。
3Dプリンターは家庭用熱溶解式の0.4mmノズル、0.15mmの積層で出力。
サポート材の不要なモデルとして設計していますので格安3Dプリンターでも精度を問わず出力可能でしょう。
<参考:格安3Dプリンター>
<追記>
ハイパワーモーターバージョンのカバーはこちら↓をどうぞ。