DreamerDreamのブログ

夢想家の夢です。〜揚げたてのモヤっとしたものをラフレシアと共に〜

投稿していた次亜塩素酸水生成装置への質問をいただきました

前回の次亜塩素酸水生成機の動画をYouTubeに投稿していましたら、興味をもっていただいた方から素朴な質問を頂きました。

dreamerdream.hateblo.jp

 

こちらが投稿していた動画です。


本物の次亜塩素酸水(微酸性次亜塩素酸水)の生成装置をペットボトルで作ってみた

 

質問

「二つの容器は液体でつないでいないと駄目でしょうか? 上から両端に炭素棒をつないだケーブルで通電させるのは 出来ないでしょうか?」

 

この質問に対して文字で返答というのは、他の方が見てもイメージが掴みにくいということもあり、説明図と共に回答をこちらに掲載させていただくことにしました。

 

 

まずは、

こちらが塩水に電気を流すだけという「次亜塩素酸ナトリウム」を生成する簡単な装置の略図です。

水槽に電極を入れているだけ、という構造です。

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陽極と陰極を分けていないので、陽極の次亜塩素酸水だけでなく、陰極の水酸化ナトリウムが混じってしまい、結果的に生成されるのは次亜塩素酸ナトリウム水溶液です。

この図をよく覚えていてください。

 

 

この装置から陽極と陰極を分けるために、今回ペットボトルを使った装置の略図がこちらです。

2つの水槽同士を溶液を満たしたチューブで繋いでいます

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こうするとチューブの中をイオンが移動して各水槽に陽イオン、陰イオンが片寄ります。

 

「水槽の上をチューブを通して大丈夫?」

という疑問が出てくると思いますが、

サイホン現象により、2つの水槽は下図のように繋がることと同等になります。

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僕はペットボトルで実験していましたが、このように水槽で実験することも可能です。

 

さて、上の質問への回答です。

つまり、このように接続できるのではないか?

ということです。

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この場合、結果としては各水槽に陽極、陰極の電極ができてしまい、各水槽に次亜塩素酸ナトリウム水溶液が作られてしまいます。

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水溶液を通しているのに何故?

と感じる方もあることでしょう。

 

もっと端的に考えてみましょう。

水槽には電気が流れていますが、水溶液のイオンは電線を伝って移動ができないので、電線を伝って電子のみが移動することになります。

 

水槽を介した電子の移動は電気的には単純に「抵抗」として捉えられることになります。

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結果的に、下図のように陽極や陰極自体が各水槽に移動しただけ。

というような接続になります。

 

最初の図と同じ構成になりますね。

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これでは陽極、陰極の水溶液

分けることは出来ませんよね?

 

こういった理由から、

上から両端に炭素棒をつないだケーブルで通電させるのは 出来ない。

という結論になります。

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