今年はゴミ箱が臭い!!!
最近我が家のペット事情が変わったのに加え、特に今年は暑いからだと思うのですが、ペットの汚物を捨てている密閉式ゴミ箱がいつになく臭いのです!!普段はゴミ箱を開けた一瞬なのであまり気にしなかったのですが、閉じていても近くでは明らかに臭う・・・本当に困った。。。
オムツだって捨てられる密閉式の割と良いゴミ箱なんですよ。
本題に入る前にお約束の一文です。
【注意】以下では、感電する可能性のある高電圧を扱う製品の分解・改造をしています。また、オゾンという濃度によっては人体に有害な気体も扱います。
本記事は製品の改造を推奨しているものではありません。分解・改造は完全に自己責任です。長期運用の実績もありません。
あくまで本記事はネタとして留めてください。良い子と良い大人は真似しないでください。
ゴミ箱用消臭剤を試したら何か余計に鼻につく臭いになってる気がするし、なにか方法はないものかと考えていると、以前にオゾンを使って脱臭実験をしたことを思い出しました。
アンモニアのような悪臭ならオゾンで消臭できる!?
ということで、オゾン発生器をゴミ箱につっこんで実際に臭いが消えるのか実験したところ、見事に消えました!!オゾンすごーい!!
しかし、オゾン発生器を取り出して使っているとまた徐々に臭う。。。。まいった。
そこで、ゴミ箱自体にオゾン発生器を取り付けられないのか?いや、そもそもオゾン発生器がついたゴミ箱なんてないのか?と調べると、既にあるんですねー!!
クラファンで達成率503%ですって!みなさん悩みは同じなんですね。
通常1.5万円のところ、アウトレットで5千円ですって。
しかしオゾン脱臭機搭載ゴミ箱って数種類出ているものの、殆ど自動開閉機能が付いてるのね・・・。これは要らないんですよね。。。ペットが近づいたら開いちゃうってことでしょ?しょっちゅうゴミ箱パカパカするのは非常に困ります。
単純にオゾン脱臭機搭載のゴミ箱とかゴミ箱内設置式のオゾン脱臭機とかが欲しかったのですが高いし、レビューを見ると一回の運転が3分程度?それじゃ匂いが気になるたびに臭いゴミ箱を開けてスイッチ入れないといけないの?意味ない・・・
仕方がないので自前で安いオゾン発生器をゴミ箱に設置しちゃうことにしました。
(以前自作したものは長期運用は想定していないし回路が危なっかしいのでNG)
最安値999円のUSB給電式のオゾン発生器を注文しました。
バッテリー内蔵型の多い中、これはUSBからの給電のみの仕様なのですごく改造しやすそうです。
到着するやいなや動作確認もせず即分解です。(笑
黒いボックスは高電圧の発生装置で、真ん中の基板を挟んで反対方向に位置して3本の突起が出ているのがオゾン放出モジュール。
高電圧発生装置に5V印加すると高電圧が放出モジュールに加わり、3本の突起からコロナ放電によりオゾンが放出されます。しっかり指の毛で感じる程度にはイオン風が出てオゾン臭がします。
基板が一体型だったらどうしようと考えていましたが、めちゃめちゃわかりやすくパーツが別れている構造でこれはもう感謝しかありません!
真ん中の基板は人感センサーとLEDとスイッチを統括し、必要時に高電圧発生装置へ5V給電しています。
ボタン長押しでスイッチON
30分オゾンを発生させて60分休止。というスタイルで、途中で人感センサーが反応(20cm以内)したらオゾン発生を停止というサイクルを延々と行ってくれます。説明書きには24時間とありましたが、24時間で切れることはありません。
作動中はランプが光り、オゾン発生中は青色、休止中は赤色という仕様のようです。
ゴミ箱への取り付け方をいろいろ考えたのですが、オゾンは強力な酸化剤です。その特性上、基板の金属を腐食させるので装置をまるごとゴミ箱の中に入れるのはNG。
放出モジュールの付いている装置のお尻側だけゴミ箱に突っ込む方法で設置することも考えましたが、ゴミ箱を大きくカットする必要があり、固定やシーリングが面倒なのと、せっかく密閉度の高いゴミ箱なのに気密性が落ちてしまいます。
そこで、オゾン放出モジュールだけ分離させてゴミ箱の中へ設置するようにしました。
モジュールの両脇には都合よく穴が開いており、M3ネジがピッタリです。
もうこれ改造されるためにあるようなものじゃないの?
モジュール固定ネジと線を通すための穴を裏蓋とゴミ箱の蓋に開けます。
モジュールの線は切りますが、あまり短く切るとゴミ箱に設置する時に困るので程よい長さで。
線とネジが良い位置で通せたら、裏蓋の内部にナットを固定します。
ナットの固定はボンドでも良いのですが、こういったプラスチック製品へ溶着させるなら3Dペンが便利で早く固まるのでオススメす。
モジュールの高さを確認したら3Dプリンタで接触防止のための枠を作ります。
高電圧が発生する部品ですから枠が無い状態で金属部分に触れると当然感電します。
裏蓋にモジュールを移植させた状態で裏蓋がきちんと閉まるか確認します。
ゴミ箱の蓋にネジと配線を通してモジュールを固定します。
ネジは錆びないようにステンレス製です。
高電圧発生装置と切断したモジュールの配線を元に戻します。
このとき、配線をはんだ付けしますが、出来るだけ尖っている箇所が無いように、ハンダが丸くなるようにはんだを盛って付けます。高電圧の場合、尖っている所からはイオンが無駄に放出されてしまうからです。
本体の形を元に戻します。
本来はオゾン発生器の裏に固定用ネジが4つありますが裏面をゴミ箱の蓋に取り付けたので裏からネジでは止められません。
しかし、元の猫耳シリコンカバーを被せることで固定できちゃいます。
はい、完成です。ゴミ箱の上に載せただけのような見た目でこれなら満足な出来です。
当然蓋を開けなくてもスイッチ操作をすることができます。
※100均のUSBケーブル延長コードを使うと電力不足に陥るようで誤作動をしてしまいました。(しばらくすると勝手にスイッチが切れちゃう)
きちんと付属のUSBケーブルで給電すると問題なく動作しました。
作動後、汚物を入れたゴミ箱を開けてもオゾンの香りしかしません。
本来は居住空間で使用する目的のものをゴミ箱という極狭空間で使っているのですから当たり前ですね。
おそらくゴミ箱の中は高いオゾン濃度になっていることと思いますが、コロナ放電によるオゾン生成は微量ですからヒトの健康まで気にするレベルでは無いかなと思います。(しらんけど・・・)測れないけど吸い込んでも目鼻喉も痛くならないし、まあ大丈夫なんじゃない?という感じです。
強力に狭空間にピンポイントで匂いの元にアタックする!これはすごくイイです。
何でもっと製品として世に出てないんだろ?^^;と思いながら、とりあえずキッチンの生ゴミ箱用と別用途に同じオゾン発生器を2つポチりました。
※ゴミ箱のプラスチックやゴムの腐食や劣化、人体やペットへの影響は一切考慮していません。
今回ご紹介した記事は改造を推奨するものではありません。
改造は完全に自己責任です。改造に関する質問はご遠慮ください。
安全性を求めるのであれば、既製品のこちらが選択肢となります↓