前回、コッククロフト・ウォルトン回路を用いて高電圧とイオン風とオゾンの発生を確認しました。
<前回記事>
今回は、マイナスイオンを発生させてひとまず装置自体を完成させてしまいます。
<注意>
オゾンガスの発生装置は高電圧で作動します。
自作する場合は必ず自己責任で、感電しないように気を付けましょう。感電は場合によっては命に関わります。
またこのブログは決して装置の自作を推奨するものではございません。
装置の動作中はオゾンガスが発生します。
高濃度のオゾンガスは中毒症状を起こします。
室内で動作させる時には換気に気をつけましょう。
小さなお子様やペットのいる部屋では使わないようにしましょう。
風速実験
まずはアルミパイプの長さとオゾン風の強さの関係を計測して実験してみます。
出来るだけ効率良く風が起きる状態を探ってみようと思います。
風速は厳密で無くても良いので、厚紙でのお手製ですがこのような実験装置を作ってフィルムのタワミで計測することにしました。
同じ角度から計測できるように、の四角い赤い部分が重なるように写真を撮ります。
風速0のときは赤ボーダーが赤矢印辺に来ます。
60mmのアルミパイプ
パイプと芯の距離0mm
5mm
10mm
15mm
20mm
30mm
5mm~10mm辺が効率が良さそうです。
次に、パイプの長さを短くして実験してみます。
30mmのアルミパイプ
距離0mm
5mm
10mm
15mm
20mm
30mm
15mm辺が効率が良さそうです。
意外にも60mmのパイプより30mmの方が効率が良いようです。
パイプ無し
パイプが無い場合も調べてみました。
一応、風は起きるもののパイプ有りの時と比べると全然結果が良くありません。
多段方式
個人的にちょっと気になって実験したのがこちらの方法です。
イオン風って先端から出る電子の影響で周りの空気が巻き込まれるんですよね?
ということは、このように複数繋いだらより空気を巻き込むんじゃないの?
そう思いませんか?
ということで実験しました。
真ん中に何にも繋いでいないパイプとそれに引っ付いた針を用意します。
・・・驚くほど微風(?無風?)です。
というか、フィルムを近づけるとむしろ吸い込まれるという始末。
ダメです。
ということで、30mmのパイプを針の先15mmの位置に配置することにしました。
マイナスイオンの発生
ダイオードの向きを反転させると、マイナスイオンが放出されるそうです。(ほんまかいな?)
マイナスイオンの効果自体を信じていないのですが、「マイナスイオンも発生している」というと周りへのウケが良さそうなので反転させました。
反転させてもイオン風は全く同じです。そりゃそうだ。
装置の完成
針の先端は尖らせた方がイオン風が強くなるそうなので尖らせました。
で、完成したのがこれ!
「基板剥き出しやないかーい!」ってつっこんでください。
安心してください。動きますよ。
確かに先端を尖らせた影響なのかイオン風の勢いは感覚的には倍ほど強くなっています。
暗い所で見ると針の先端にコロナ放電が見られます。
いやあ、高圧回路って面白いですね。
毎回感電しないよう緊張しながら回路剥き出しの装置を操作するものですから、手汗がびっちょり。めちゃ感電しやすくなります(笑)(良い子も良い大人も真似しないように。)
<追記>
やはりこのまま使うのは危険なので、ケースを3Dプリンターで作りました。
結構適当に作りましたが、意外に可愛いキューブ型に仕上がりました。
これなら売れる?
オゾンでのマスクの消臭効果はアリです↓