3Dプリンターの出力品は「値段が高い」というイメージをお持ちではないでしょうか?
では、どのぐらいの費用がかかるでしょうか?
モデルの「大きさ」「積層の厚み」「内部の充鎮度」
によって全く違って来ますが、例をあげてざっくりとみてみましょう。
例)掃除機のノズルパーツ
材料費(原材料費)
家庭用の3Dプリンターでよく使われるPLAという材料、約1Kg巻きで2000円前後で手に入ります。
最近では1600円台のものが最安でしょうか?
これで14g程度
つまり2000円/kgのフィラメントリールが材料なら28円。
電気代
3Dプリンターの設定(積層の厚み)にもよりますが、背が高いものを作ると時間がかかる傾向にあります。それに応じた電気代がかかります。
掃除機のノズル先端パーツで2.5時間ぐらいでした。
僕の使っている3Dプリンターの消費電力の場合、前回のブログから概算で80W程度だということが判明しました。
約6円。
その他消耗品
3Dプリンター使うと必ずメンテナンスが必用になります。
- 部品交換やクリーニング
- オイル
- プラットフォームシート
- フィラメントの保管環境
まあ1回の動作で部品交換するようなことは無いけどパーツの交換は面倒な作業なので概算で1出力10〜50円程度と見積もっておいても良いでしょう。
合計金額
概算ですが、例の掃除機ノズルの場合、1出力で
材料費28円+電気代6円+メンテナンス費用50円=合計84円
というところですね。
これを高いと見るか安いと見るかは人それぞれですが、自分用に作成する場合は「安い」と言っても問題無いでしょう。問題があれば自分で修正出来るのですから。
ではなぜ3Dプリンターでの出力品を依頼すると高くなるのでしょうか?
例えば、あなたがボランティアやサービスではなく、仕事として有料で人から依頼を受けて作成する場合、これに加えて「3Dデザイン作成料金」を頂戴しますよね?
その場合、「時給750円」で1時間と換算したとしたら、+750円は欲しいですよね?
モデルだけで一時間もかからないものでも、出力品のチェックや研磨作業などもあります。
場合によっては「試作料金」も必用でしょう。(1モデル出力84円)
などと考えると
84円+時給750円+試作84円=合計918円
そしてマーケットと発送方法、
例えばメルカリで3Dプリンタ作品の依頼を受けて作る場合、手数料や送料、梱包材なども必用ですから、原価が百円以下だとしてもとても300円では割に合いませんよね。↓
(概算)手数料(10%)約90円+送料約200円
どうです?こんな掃除機のノズルが試算でなんと1000円以上にもなってしまいました。
つまり、一番高いのは「人件費」なのです。
3Dプリンター作品に限らず、オーダーメイド品は人の手を入れるので高くなるのです。
結論
「自分用」として自分の3Dプリンターで物を作る場合、既製品を購入するより安くなる。
仕事として人に依頼する場合、既製品より高くなる。
ということになります。
なので、是非3Dプリント品は自分で作りましょう!
皆さんも是非家庭に一台3Dプリンター、いかがでしょうか?
3Dモデリングなんか出来ないよ!という方でも公開されているデータを使うという手があります。