3Dプリンターを長く使っていくとノズルの交換は必須になります。
専用品ではなく汎用品に交換することもあるでしょう。
その際にはキッチリと実際に出力されている材料の直径を測ることをオススメします。
直径0.4mmのノズルでも実際に0.4mmでは出力されていません!
実際には0.38mmとかですが、3Dプリンターは0.4mm精度で動いていますからこれが積み重なると表面がスカスカになったり壁の間に隙間が出来たりします。
イメージ図を作ってみました
青枠がノズルが移動する位置(左が上から見た図、右が横から見た積層の図)
ノズルの移動距離と吐出量が適切だと↓のようにまんべんなく出力されます。
ノズルの移動量に比べて吐出量が少ないと↓のようにスカスカになります。
ですので移動量を適切に設定しましょう!というお話です。
0.01mm単位の高精度で直径を計るにはデジタルノギスが必用です。
お値段は1000円ぐらいからあります。
100均のは論外、安すぎるデジタルノギスだと0.1単位でしか表示してくれません!
Amazonで検索すると一見0.01mm表示のように見えるけど実はインチ表示してるのもありますから!間違えないようにしましょう!↓
mm表示だと0.1mm精度です↓
そしてオススメなのがノギスの指掛けの部分にダイヤルの付いたヤツ。「サムローラー」と呼ぶのだそうですが、これが親指で高精度に開いたり閉じたり出来るので地味に便利です。
↓上記のダイヤルが付いた0.01mm表示のもの
これを使って実際に計ってみることにします。
僕の3Dプリンターの0.4mmのノズルから排出された実際のフィラメント径は0.37mm
誤差がありますので何度か計って平均を出すのが良いでしょう。
計る時は無理無くノズルから出て来る量を計りましょう。
つまりこの場合スライサーではノズル0.4mmではなく0.37mmで設定しないといけないということです。
加えて、フィラメント径は吐出量が大きく関係しています。
フィラメント交換の為にギュッと早く押し出した時の直径は0.60mm。
つまり、吐出し量を多めに調整することで0.4mmを狙うということも可能です。
元々3Dプリンターではデフォルトではフィラメントが溢れないようにどちらかというと少なめに吐出するよう設定されているそうです。
吐出量を増やすという方法では
送り出し量が多過ぎると送りモーターへの負担が増えそうです。
加えて多めに押し込んだ場合にはダレるので出力を止める時のキレが悪くなります。
ということで僕はフィラメント径の設定を変える方法を取りました。
どちらの方法にせよ、精度を求めるならしっかりと実際のフィラメント径を把握して調整する必用があります。
精度を求めるならスムーズなフィラメント排出のためスプールホルダーが必用になります↓
3Dプリンターの購入でお悩みならコチラを参考にどうぞ