Slic3rは無料で使える3Dプリンター向けスライサーソフトです。
ダウンロードは本家サイト↓から
Slic3r - G-code generator for 3D printers
残念ながら日本語対応では無いのですが、こちらのサイトが日本語で丁寧に説明してあります。
ここでは個人的に必用だと思われる設定だけ紹介します。
起動すると3D表示されたプラットフォームが出ますが、まずは使う3Dプリンター用に各種設定をする必用があります。
PrinterSettingsのタブを開いて「Set...」ボタンをクリックします。
まずはプリンターの出力可能範囲(プラットフォームの大きさ)を設定します。
X、Yサイズは手持ちのプリンターに合わせましょう。
デルタ型のものの場合はプラットフォームにサークル型を選びサイズ設定しましょう。
その他設定
Zoffset設定は原点を上げたり下げたりするのに必用ですが、プリンター本体で物理的に調整していれば設定の必用はありません。逆にプリンターで物理的に調整していなければスライサーソフトを換える度に設定する必用があります。
Extrudersはノズルの数です。シングルなら1、デュアルノズルなら2を設定します。
OcotoPrintはプリンタ制御用ツールですがスライスのみの場合は使用しません。
Firmwareは3Dプリンターに応じたものを選択する必用があります。自作だとRepRap系が多いと思います。他にMach3などCNC向けの設定も出来るようですが詳細は解りません。
Advancesdは必要無いでしょう。
Custom G-codeの設定。
この項目は通常弄る必要はありません。
スタート時と終了時に任意のコードを実行することが出来ます。
僕はStart時にG1 Z5〜というコードを入れていますが、これは一時的にノズルを上げておくという動きで最初に使っていたCuraで採用されていたので同じ動きになるように設定してあるだけです。ベッドの温度をここで設定していますが個人的な設定なのであまり気にしないで良いです。
End時はX、Yのみ原点に戻し、M84という命令でモーターへの電力をカットしています。こうすることで終了後にモーターに電力を消費されることがなくなり、手動でヘッドを動かすことも可能になるので出力後のメンテナンス(ノズルの掃除など)が容易になります。
Extruder1の設定ではエクストルーダーの設定を行ないます。
Nozzlediameter(ノズルのサイズ)を0.38と中途半端な数値にしています。これは0.4mmのノズルで実際に出力されたフィラメントの直径に合わせてあるためです。(過去記事参考↓)
Retraction項目のLengthを2mmとしていますが、これはフィラメントの出力停止時に引き戻すフィラメントの量で、0にすると引き戻されず糸引きが起こりますが弾性フィラメント等引き戻すとトラブルが起こるフィラメントもありますので場合によっては0として設定します。
他は特に弄る必用は無いでしょう。
使用のフィラメントの設定、FilamentSettingsタブを選択します。
Diameterは使用フィラメントの直径で通常1.75で問題無いでしょう。
Temperature設定はノズルとベッドの温度を設定します。1層目とそれ以降の温度を変更することが出来ます。1層目は若干高めで設定しておくとプラットフォームによく貼り付くので良いそうです。
お疲れさまです。
ここまでがプリンターの設定になります。
次回はG-codeの生成をします。