<2020年度版記事>
前回は2万円台の3Dプリンターの比較でした。
2万円以下のものと比べると機能、構造共に優れたものがありました。
今回は3万円台で入手可能なプリンターを比較します。(執筆時点の価格)
この価格帯は半組み立て式、完成品が多くなり、本体はほぼ金属が使われているものになります。
※ブログ内画像クリックで商品詳細ページに飛びます
7パーツの簡単組み立て式 デルタ式 32,999円
- 【DIY機械で時間は掛かるのでDIYがすきな人、辛抱強い人、経験がある人にオススメ!】【組立動画】https://www.youtube.com/watch?v=yoVTJ0Lf5cI
- 【オートレベリング】オートレベル機能付きリニアベアリング3DプリントDIYキットです【新機種】 Linear Kossel Plus です。造形サイズ:230x230x300mmです【モジュール組立】七つのモジュールパーツで動画リングを参考して簡単に組立完成できます。インストールの時間を大幅に減らします。【PSE認証済の電源コート付き】
- 【安全な電源供給】電圧保護/短絡保護/過負荷保護/過温度保護で感電防止できます。【セット内容】プリンタ本体+フィラメント(1KG)+ツールセット等
- 【手入れ】酸化易いのでリニアガイドレールは定期的に潤滑油で保養必要があります。
- 【安定性が高い】フィラメントホルダーの設計位置はKosselを作業している時に安定性をアップします。【サポート】最善なアフターサービスを提供します
大造形エリア(230×230×300)
モーターや重量のある部品が底面に配置されているので安定して造形できそうです。
ヒートベッドでABS造形も可能でしょう。
レビューでは「ヒーターが燃えました」という報告があります。他のレビューではコネクタが半断線していた箇所があった、など結構トラブルに見舞われている様子です。
組み立ては簡単なはずなので初心者向けなはず、だけどトラブル多くて不良箇所を判別出来ない初心者には向いていないという・・・オススメするターゲット層の判断が困難な商品です。
リモートコントロール対応 34,000円
- 1. クラウドベースEasyPrint 3Dアプリ: EasyPrint 3Dアプリは、3Dプリントという新技術の開発を促進するため、世界中の3Dプリントファンとつながることができるようにする、クラウドベースのアプリです。このアプリは、あなたのプリンターをリモートコントロールしたり、クラウドギャラリーから無料の3Dモデルを探したり、3Dプリントのコミュニティーなどの様々な機能を持っています。
- 2. 中断-再開機能 E180は 中断-再開機能 を備えています。出力の状態を一時停止したり、そのまま保存しておいたりするのに便利です。未完了のプリントでも、まるで一度も止まったことがないかのようにプリントを再開することができます。
- 3. 3.2型 フルカラータッチスクリーン 3.2型のフルカラータッチスクリーンは、直観的で敏感なパネルを提供し、様々なパラメータを変更することで、出力プロセス全体を包括的に制御することができます。タッチスクリーンを採用することで、大規模な操作フローがより簡素化されました。
- 4. モジュール化されたエクストルーダー モジュラーデザインを持つエクストルーダーによって、ホットエンドをより簡単に交換することができるようになりました。コールドエンドから少しスライドするだけで、ホットエンドの取り付け/分解をスムーズに行えます。
- 5. 優れたアフターサービス カスタマーサービスやテクニカルサポートには、WhatsApp, Facebook, Skype などがご利用いただけます。また、テクニカルサポートのために、ローカルエンジニアも用意しております。
完成品、本体4.5kgと軽量ながら金属製で安定した出力が期待できそうです。
プラスチックカバーありで見た目が綺麗で置き場に困らないでしょう。
ヒートベッド無し。
レビューでは好評です。タッチパネル操作は英語ということで英語に抵抗が無ければスマホで手軽に使えるプリンタとしてアリでしょう。
3パーツ組み立て式 大造形エリア 35,499円
- 型番:Q200 印刷サイズ:240*300*300mm 部品は3点セットしかありません、約10分間で組立を完成できます。
- フレーム材質:特殊なアルミニウム。 滑らかなローラー、Vスロットを使用したリニアベアリングシステム、ゼロギャップ、低ノイズ!
- フィラメント:1.75mm PLA、ABS、TPU、木材、炭素繊維、PVC、HIPS、PA、夜光PETGなど多種なフィラメントを対応できます。
- 液晶ノブでlevel bedを押したら、ノズルからホットベッドまでの隙間が自動的に調整されます。
- 工業グレードの高精度3Dプリンター、200時間を超えて問題なく連続作業できます。 途中で突然な停電が発生しても、未完成の印刷品を廃棄せず電源を再起動したら元の造形を続けることができます!
造形エリアが240×300×300と大物でもこなせる。
停電でもプリントを再開出来るスグレモノ。
レビューによるとオートレベリング機能は付いていないようです。
梱包は丁寧で精度も良く高評価ですが、トラブルもよくあるようで完全な初心者には向かなさそうです。
本体1kg コンパクト 37,260円
- この製品は6月中旬の発送予定です。早期ご予約特典として交換用フィラメント(通常販売価格1706円)2本と交換用テーブルシート(通常販売価格907円)1枚をプレゼントします。
- ニンジャボット・コペンは3Dプリンターを初めてご購入される方、ご家庭のリビングやや事務所での使用、学校での使用などに最適な、女性にもなじみやすい小型でかわいい3Dプリンターです。
- [コペン]とはフランス語で友達・相棒や仲間、彼氏彼女などという意味。いつも傍らにいてくれる楽しい相棒のように使っていただければという希望をこめて名付けました。
- 本体サイズわずか20センチ弱。重さもわずか1kgと3Dプリンターとしては圧倒的に小さい外形サイズの割に、造形サイズは84x104x110㎜を確保。形もメカっぽくないデザインです。 日本語表記のわかりやすい初心者向けのソフトウェアを標準装備しています。
- 法人向けの小型3Dプリンターを製造販売する合同会社ニンジャボット(静岡市)がお届けする家庭用の3Dプリンターです。単に輸入するだけでなく責任をもって国内で全数開梱し再テストしたのちに出荷いたします。
これはー過去ブログで書いた「M3D TheMicro」を完全にパク・・意識して作られた商品ですね。
M3Dとの違いは、レールが金属製であること、microSDカードにデータを用意すれば本体のスタートボタン押すだけでスタンドアローン駆動が可能なことでしょう。但し操作画面がないのでどうやって印刷データを設定するんだろ?と疑問もあります。
輸入品で、国内できちんとテストして発送しますとのことです。
レビュー評価がありませんが、、、この手のものは僕は手を出しません。理由は上記ブログの通りです。
ダヴィンチシリーズ mini 37,980円
- 最大造形サイズ:15×15×15 cm
- 積層ピッチ:0.1~0.4mm
- 印刷スピード:最速120mm/秒 XYZprinting社内での検証結果であり、諸条件によって結果が異なる場合があります。
- ノズル直径: 0.4mm
- 対応材料:PLA, PETG, Tough PLA
- 付属品:ユーザークイックガイド・保証カード・ACアダプタ・電源ケーブル、USBケーブル・プリントモジュール・スクレ―バー・ガイドチューブ・付属フィラメント・フィラメントリール・プラットフォームテープ・ギアクリーニングブラシ・注入口クリーニングワイヤー・ノズルクリーニングワイヤー・調整ツール・PET保護カバー・フィラメントフィードチューブ継手
一時期何かしらの景品になって不要な人が開封すらせずフリマアプリに出していました。
手軽に扱える3Dプリンターの定番商品です。
同一Wi-Fiネットワーク内であればリモートコントロール対応。
注意点は高価な専用フィラメントが必用ということだけです。
あえて冒険はしない。という人にオススメです。
組み立て式 金属製 29,999円
- ● 大きさ=190x190x180mm。印刷精度は非常に精密です。XY軸の位置決め精度=0.012mm。Z軸の位置決め精度=0.0025mm。台形ねじ棒を搭載した事により、z軸の高位置での精度を保つ事に成功しました。
- ● 高強度と耐久性を保つ2mmの膜厚の金属板、また強固な板金構造を搭載しています。本体の組み立ては初心者でも簡単です。独立したON/OFFスイッチを搭載した事により、より安全で便利になりました。XYZ軸の位置は正確で、なかでもZ軸は0.0025mmに達し、印刷エッジがより綺麗になりました。
- ● LCDスクリーンを搭載したことにより、回転ノブを使って印刷パラメータの調節が可能になりました。標準のMK8押出機、高品質のステッピングモーターまた、直動押出ホイールにより、より正確に迅速に印刷ができます。また、印刷速度は100mm/sにまで達します。
- ● オペレーティングシステムはWindows、Linux、Macと互換できます。印刷時に、印刷速度、押出機の温度と熱ベッドの温度の調節が可能です。SDカードの設計は、オフライン印刷が可能なので、印刷中にパソコンを接続してなくても大丈夫です。熱ベッドは、ワーピング防止のために一定の温度を保つ事ができます。また冷却ターボファンを搭載しているので、押し出されたフィラメントの凝固速度を向上させる事に成功しました。
- ● 当商品は、面倒なデバッグを気にする事なく使用でき、安定性と信頼性を兼ね備えています。また、シンプルな構造なため簡単にインストールできます。DIY初心者の方はもちろんの事、芸術や建築のデザイン、教育に最適です。
この価格帯でのまさかの組み立て式です。
フレームは2mmの金属板と剛性重視。
丈夫なフレームで安定した出力が出来るようです。但し、サポートは「?」だそうで、自作できる知識があり、且つ丈夫なフレームのものが欲しい人向け。
残念ながら、僕の中ではこの価格帯で「おもしろそう!スゴイ!」と思えるものはありませんでした。
「これなら2万円台ので充分なのでは?」「もうすこしお値段出したらもっと良いのがあるよね?」というのが素直な感想。
今回も、強いて初心者へオススメするというのであれば、無難なダヴィンチでしょう。
次回は5万円以下、4万円台の3Dプリンターの紹介です。
4万円台では僕のオススメしている”金属フレーム箱型筐体”の最安モデルも登場します。
箱形筐体が良いという理由は↓こちらを参考にどうぞ。