「ステッピングモーター」については以前に何度か記事を書きました。
↓使用例
実際に使う方法↓
今回はステッピングモーターを分解して、さらに少し実験してみることにします。
ということで、いきないりですが分解画像です。
単純に四隅のネジを外すだけ。と簡単!
力を入れてパコっと外します。
構造は先述の過去記事の通りなのですが、実際に開けてみると綺麗に並んでいるコイルに感動を覚えます。
これが電磁石コイルですね。
そしてこれが軸と一体になっているローター部分。
このローター部分は非常に強力な磁石で出来ています。
分解の際には電子部品と鉄くずに注意です!
モーターはこのローターと電磁石の間に非常に小さな間隙を作って回る状態にあるのでもしローターの磁力で異物が挟まってしまったら回らなくなります。
間隙を精度良く作る為にベアリングが2つ利用されています。
今回、分解したのはこの中古モーターに接続出来る端子が無いので直接配線を付けるため。
ザックリ基盤を割って半田で配線を直付けします。
これでステッピングモーターで遊べます。
とはいっても普通に回すのは前回やりましたから、今回は〜
発電します!!
模型用モーターで発電するのは小学校の理科の実験でもお馴染みですね。
この磁石とコイルの原理からステッピングモーターでももちろん発電することができます!
生み出される電力は交流です。
で、LEDを光らせるだけなんてあたりまえすぎてつまらないと思いませんか?
ステッピングモーターは2極が交互に入れ替わるという面白い発電をしていますので、
これを利用して動くものといえばなんでしょうか〜〜??
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ズバリ
でしょう!
今回の実験課題
ステッピングモーターでステッピングモーターを回す事は出来るの?
電子工作でステッピングモーターを回すためにはマイコンやモータードライバーを使って正確にコイルのタイミングを合わせる必用がありましたね(解らない場合は先述の記事をご覧ください)。
ステッピングモーターで発電した電気はそもそもステッピングモーター由来ですからマイコンなど繋がなくても同じ層のコイル同士を繋いでやればステッピングモーターを回す時と同じタイミングで磁化されます。
であれば他のステッピングモーターを回す事が可能なのではないでしょうか?
え?パワー的に無理じゃね??とも思いますよね?
確かに模型用のDCモーターなら豆電球なら点灯できますが、DCモーターを回すのは不可能です。
同じパワーを必用とするものを発電して回すというのは僕も難しいように思います。
ですので、今回はトルクの小さいステッピングモーターを繋いでみます。
こんな感じのやつ↓
なにはともあれ実験です!
大きなステッピングモーターと小さなステッピングモーターのコイル同士を直接繋いで回してみます。
するとー
ステッピングモーターでステッピングモーターを回す実験ーその1
はい!回るんですね!
しかもある程度早く回すと完全に同調して周ります!コレすごいですよね?
しかし・・・小さいモーターを回すのにも結構力がいります!
何せ発電しているのですから。
え?
こんなの回っているうちに入らないってか??
ということでもっと高速で回してみました↓
ステッピングモーターでステッピングモーターを回す実験ーその2
ドリルです!
なんとACモーターでステッピングモーターを回して発電してステッピングモーターを回す!
というとんでもない無駄なモーターの合わせ技が誕生しました。
では、同じサイズのモーターならどうなるでしょうか?
ステッピングモーターでステッピングモーターを回す実験ーその3
うをっ!回るぞコイツ!
ドリルではどうだ?
ステッピングモーターでステッピングモーターを回す実験ーその4
初動がうまく回れば高速でも回転出来るようです。
やはりパワーは無いので同期が外れれば脱調して回りませんでした。
ということで、実験結果
ステッピングモーターでステッピングモーターを回す事は可能!
です。
ただしとんでもなく無駄が多い。
ということを補足しておきます。
今回は以上です。
ステッピングモーター、Amazonではこれぐらいの価格です↓