巷では3Dプリンターが人気でCNCなんて聞いた事も無い人もあると思いますが、3Dプリンターより昔から「切削加工機」としてCNCフライス盤は存在します。
家庭用の数万円で購入出来る機器の殆どが中国製で、切削材料は「木材、PCB、PVC、アクリル、プラスチック」など、軟らかい素材のみが対象です。
マシンとしてマイナーなのでレビューも少ないのですが、今回はお値段それなりのものをピックアップして比較してみました。
まあ、このクラスなら比較といっても剛性はあまり期待できないので正直「作業領域」ぐらいしか違わないです。
RATTMMOTOR CNC3018
作業領域、300mm/180mm/45mm
組み立て手順動画あり。
画像と文字制作ソフト:CAD/AI/CorelDRAW
Gコードソフト:Artcamなど
操作サポートシステム:GBRLControl/cncc
Github上にソフトがアップされているそうです。https://github.com/Denvi/Candle
このクラスの中では一番組み立ての情報量が多いものです。
CNC1610
木材、PCB、PVC、アクリル、プラスチック
作業領域、160mm/100mm/30mm
パワーが弱くてガラスエポキシ基盤の加工が出来ないとレビューにありますが、まあ他のも似たような感じでしょうね。
Wisamic 1610
作業領域、160mm/100mm/45mm
レビューがありません。
先の物よりZ軸が15mmほど余裕があります。あえてこれを選ぶ必要性は無いでしょう。
CNC2417
作業領域、240mm/170mm/30mm
商品自体ではないですが、梱包が雑というレビューがあります。
CNC3018-PRO
作業領域、300mm/180mm/45mm
名前にPROと付いているけど、最初の3018とはどう違うのかわかりません。
作業領域も同じサイズです。
CNC1208
作業領域、126mm/88mm/38mm
丈夫な金属筐体で、銅やアルミニウムといった軟金属の加工が出来る。
銅ってアルミに比べるとかなり硬いイメージですが、加工可能な範囲だそうです。
レビューによりますと、全体的に組み立てに難があるものの、「中華製ならあたりまえだ」と割り切れる方ならむしろ楽しめるマシンだそうです。
作業領域が小さいものの、筐体としては一番丈夫で無理をしていない仕様と見られます。
総評
一番使えると感じるのは軟金属の加工まで可能とされるこちらの商品ですね。
作業領域が少し小さい物のアルミプレートなどの加工が可能というスグレモノです。
版画板の加工など木工、プラスチック用途に限り、作業領域もある程度必用であればこちらが組み立て説明も詳しそうで良さそうです。
「とりあえずCNCを動かしたい、作りたい」という願望を叶えるならアリですね。
しかし、お値段は2倍以上違いますので結局「用途次第」ということになります。
ちなみに僕はプリンターの廃材を使ってCNCマシンを作れないかと試行錯誤中です。
(いろいろと興味が移るのでいつまでも完成しない可能性もあります)
ミニフライス盤用の素材↓