前回、3Dプリンターでサイクロ減速機の機構を作って実際に動かしてみました。
今回はこの減速機を3段にして減速1/1000にしました。
3Dプリンターパーツをネジで組んだだけですが、見た目は格好良いでしょ?
見た目だけは良いんですよ。
動作させた様子↓
うん、まあこんな物ですね。
精度は悪いしパワーも出てません。ピンをバシバシ叩いているような音が出ていますが、おそらくその音が大きなエネルギーロス部分ですね。
多段式にすればその分だけロスが大きくなるのかもしれません。
本当はベアリングなどを入れてピンをコロコロ転がるように移動させるのが理想です。
次作るときは外歯も回転運動するようにしてみます。
ところで、サイクロ減速機の面接触で動いているものなので耐久性は気になりますよね。
そこで、こんな実験をしてみました。
僕の作ったこの減速機はベアリングを一切使っていない部品同士の滑り運動をしていますので、外歯車であるネジ部分には常に回転運動が加わっています。
ですから、ネジを少し緩めると簡単にネジが回って自己崩壊が始まります。
今回、自己崩壊をしている様子を撮影しました。
どこまで崩壊したら減速機能が成り立たなくなるのか?という実験です。
結果として、かなりボロボロになりながらも機能しています。
外歯車であるピンがどんどん抜けいているにも係らず機能しているのが実に面白いですね。
最終的にピンが3本抜けたところで止まりましたが、通常のギアの点接触であれば1つでも歯が欠けると致命的ですがこの減速機は面接触なので多少の破損でも耐えられるようです。
サイクロ減速機、こいつはなかなか奥が深そうです。
<続>
もしかして、偏心量が多いからエネルギーロスになってるんじゃないの?
ということで、0.5mmにして実験してみました↓