ニンテンドーSwitchのコントローラーのジョイコンの修理依頼を受け、交換修理をしました。
(交換後の写真)
交換の方法はいろんなサイトで詳し〜く説明されていますので、あえてここでは記載しません。
Switchは流石にユーザー数が多いので交換部品もAmazonにいっぱい出ています。
素人でもネジと交換部品だけあれば比較的簡単にモジュール交換出来る構造になっています(推奨はしません)。
さて、僕の興味はこのコントローラーの内部構造です。
(新:左(交換品)、旧:右(純正))
交換対象の旧部品を分解しました。
分解してみると、なんと想像以上に簡素な作りでした。
分解前にイメージしていたものは、被膜抵抗式のポテンショメーターを2対使ったような構造でした。
<ポテンショメーターのイメージ>
実は、Switchのプロコントローラー↓
こちらには、イメージしていた通りのパーツが使われているようで、交換部品もこのようにしっかりした作りです。
「プロコンは操作性が良い」と言われる理由が解ります。
一方、本題のSwitch付属のジョイコンは良く言えば「コストをしっかり抑えた構造」です。
コントローラーの動きを感知するセンサーの動き↓
youtu.be
この端子に接触するようにフィルム基板が設置されています。
端子の僅かな動きをフィルム基板に付着させた小さな被膜抵抗(黒色のL字の部分)の抵抗値として読み取っているようです。
黒色の中に金色が見えますが、これが今回の故障の原因です。
被膜抵抗が端子の摩擦で削れ取れてしまっています(要するに使いすぎです)。
そこで、削れた部分を避けるように端子を動かせないか?こんな実験をしてみました。
被膜抵抗に接触する端子を広げてみました。
結果
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ダメでした。orzがんばったのにぃ・・・
こんな無駄な努力しなくても交換部品はamazonで安く出ているので素直に買って交換した方が安定して長持ちします。
これから「もしかしたら分解して中の部品ちょっと弄ったら直っちゃうんじゃないかな?」と僕のように考えている方にこのブログを残しておくことにします。
あと、このコントローラーの故障、単なる接触不良ならデコピンで直る場合もあるらしいです。