電子工作界隈でマイクロサーボモーターといえば、SG90と言っても過言では無いでしょう。
1こ500円弱の小さなサーボモーターです。
僕もArduinoの入門セット?だかに入っているものが1つだけ手元にありました。
以前、実験的に動かしたものです。
AmazonでSG90を調べてみると結構沢山出て来ますが、こちら4個で1000円のSG90です。
もちろん偽物です。
今回、こちらの偽物を入手しましたのでその分解レポートです。
まず驚いたのがAmazonのページには記載されていなかった「TOWER PRO」というロゴが堂々と入っています。(商標的にアウトですよね・・・)
以降、偽物が左側、本物が右側で写真を撮りました。
モーターを止めているネジは本物が4つ、偽物は2つです。
Amazonのサイトではネジ4つ写っていましたので商品写真は本物を使っているようですね。
皮肉な事に、偽物のケーブルが本物より下の方から出ているので機器として組み込むのには工作がしやすいです。
偽物の場合、モーターギリギリのサイズで作ったスペースにもケーブルが下に逃げるので素直に入ります。
本物の場合はギリギリサイズでは通りません。
一度下部を分解することで通す事が出来ます(後で下から底面をネジで止める為に底にも穴が必要です)。
そして基板は偽物の方が基板が大きく、本体にしっかり固定されています。
本物の方は本体に止まっておらず、ブラブラしています。
基板だけ見ると偽物の方がしっかりしているように見えます。偽物恐るべし・・・
本物と偽物の判別で一番わかりやすい箇所がモーターのギアです。
本物が金属ギアなのに対して偽物はプラスチックです。
プラスチックギアだからなのか、偽物の方が音が静かです。
サイズはほぼ同じなのですが、偽物の方が本体が若干高いです。(数ミリ程度)
基板が固定されているぶん高くなってるんですかね?
しかし、同梱のカム(というのかな?)を接続すると結果として同じぐらいの高さになるようです。(偽物の方が同梱物が薄くてちゃっちい)
精度は偽物の方が個体差が大きくてラジコンヘリ等には使い物にならないというレビューもありますが、音が小さいことなど用途によっては偽物の方が都合が良いという場合も充分あると思います。
僕は(耐久性は期待出来ませんが)電子工作として使うにはアリじゃないかな?と思いました。
あと、どうやら本物にはPWM信号を切っても3秒ぐらい位置を維持する機能があるようです。(偽物はPWM信号を切ったらすぐニュートラルになります。)
しかし、それが仇となって同じ電力線で繋いでいる他のサーボモーターの電力を奪ってしまうことも・・・
最初はこの動作の意味が解らずプログラムでどうにかしようとしていましたが、信号線を物理的に切断しても3秒ぐらいは位置を保持しているのでサーボモータ側の仕様のようです。
個人的に今作成中のものには完全に不要な機能で困ってるのですが^^; 切る方法が見つかりません。対処としてはサーボモーター2つ同時に動かせる充分な電力を確保するしかないようです。
ちなみに、同じ強化版のSG92R(↓下リンク)にはこの機能はありませんでした。ひょっとして個体差なのかも?(SG90は一個しか所有していないため不明)
追記:偽物の方はパワーが弱いことが判明しました。