格安の光学式3Dプリンターで使われるLCD方式の場合、造形エリアと解像度の関係を頭に入れて選ぶ必用があります。
5万円以下の低価格モデルはLCD式のものばかりです↓
LCD式3Dプリンターのスペックに書かれている「解像度」に
- HD
- FHD
- 2K
というものがあります。
これらは、それぞれ走査線(画面の縦横の細かさ)の数で、モニターの解像度を測る記号となっています。
- HD:1280×768(本)
- FHD/2K:1920×1080(本)
に対応している・・・ハズなのですが、「2K」と書かれていて解像度が「2560×1440 」となっている機種もあるのです。
2560×1440ならば、「WQHD」という2Kより遥かにスペック高い解像度なので、そう記載するはずですが、TVで2Kがよく知られているので、あえて消費者に解りやすいようにそう記載しているのか、それとも走査線数が2000overなので2Kと表記されているのかは・・・謎です。 (どなたかご存知であれば教えてください。)
まあ、謎はひとまず置いておくことにしまして、
この「解像度」と「造形エリア」は必ずしも比例しないことに注意です。
解像度は、「ディスプレイの表現できる細かさ」
造形エリアは、「造形できるサイズ」
のことです。
例えば
造形エリア
- 機種A 120×60×100(mm)
- 機種B 240×120×200(mm)
の2機種があるとして、どちらも解像度は「HD」だったとしましょう。
目的が造形エリアが大きい機種の場合は「機種B」を選択するのが正しい選択肢です。
が、
解像度は機種Aよりも荒くなります。
逆に細かいディティールを表現するのが目的であれば「機種A」を選択するのが正しい選択肢です。
解像度は機種Bよりも細かくなります。
こういうことです。
機種Aは解像度は高いものの、造形エリアは小さい。
機種Bは造形エリアは大きいものの、解像度は低い。
このように、「大は小を兼ねない」のが3Dプリンターの鉄則です。
例えば、この機種
HiEHA 3D SQ1
こちら、造形エリア115×65×100(㎜)と、192×120×200(㎜)と、215×135×200(㎜)の3タイプがありますが、何れも解像度は2560×1600で変わりません。
つまり、造形エリアが大きいものは精度はその分荒くなります。
商品ページにも造形エリアの小さいものは精度0.045(㎜)、大きい物は精度0.085(㎜)ときちんと明記されています。