以前に熱溶解式(FDM式)の3Dプリンターを比較しました。
今回はフィギュア作りに最適な、FDM式より遥かに高精度な3Dモデルが出力可能な光造形式(SLA/DLP/LCD式)のものを、さらに現時点で5万円以下の機種のみを例によって独断と偏見により纏めてみます。
(※光学式のものの中で、レーザー光線のものをSLA、プロジェクターによるものをDLP、LCDパネルによる造形のものをLCDと呼びます。これらの形式の違いは後日纏める事にします。)
(※価格は執筆当時のもので変動があります。)
<記事内画像クリックでAmazonの詳細ページへ飛びます>
ANYCUBIC PHOTON
49,999円
解像度:2K 2560×1440
[造形エリア]
115(L)×65(W)×155(H) (mm)
[造形精度]
XY軸: 0.047mm
Z軸:0.00125mm
操作はPC不要のスタンドアローン駆動対応で2.8インチカラータッチスクリーン採用
【格安&人気の光造形機】ANYCUBIC PHOTONを使ってみた / セットアップ & 造形方法 & IPA洗浄 / 3Dプリンター【SHIGEMON】
レビュー数52/☆5のうち4.0という高評価!
「えげつない精度」というレビューがあります。
何よりレビューの多さからも購入者の満足度がハンパないことが伝わります!
安心を求めて購入するならこちらで決定でしょう!
ELEGOO MARS UV
29,999円
解像度:2K 2560×1440
[造形エリア]
120(L)×68(W)×155(H) (mm)
[造形精度]
XY軸: 0.047mm
Z軸:0.00125mm
操作はPC不要のスタンドアローン駆動対応で3.5インチカラータッチスクリーン採用
レビュー数4/☆5のうち4.5という高評価!
なんと光造形式なのに3万円を切る爆安価格!
しかも、スペックは満足度の高い上の商品と同等。タッチパネルが大きい(PHOTONは2.8インチ)分だけスペックはこちらの方が有利!
この価格でこの精度の光造形3Dプリンター「ありえない!」と思わず口から出てしまいました。これはコスパ重視ならイチオシの一品です。
Anet 3Dプリンター
42,099円
記載が無いので、造形エリアと造形精度からの推測→(2K 2560×1440)
[造形エリア]
120(L)×65(W)×138(H) (mm)
[造形精度]
XY軸: 0.047mm
Z軸:0.04mm
記載がありませんが、YouTubeから→(タッチスクリーン有り)
Anet N4 LCD 3D Printer DLP Desktop Printing Photosensitive Resin
Amazonでのレビュー、評価無し
こちらのマシン、詳細が不明すぎますが5万円以下の低価格モデルとしてはYouTubeの映像を見る限り精度は良さそうです。
この価格なら、「あえてこの中からこちらを選択しなくても良いかな?」という感じです。
Sparkmaker
33,888円
解像度:HDという記載から→(1024×768)
[造形エリア]
98(L)×55(W)×125(H) (mm)
[造形精度]
XY軸: 0.1mm
Z軸:0.02mm
スクリーン無し
激安の光造形機(3Dプリンター)を使ってみた / Sparkmaker SLA 3D Printer【SHIGEMON】
レビュー数5/☆5のうち3.3
きちんと同封されているものが無かったりと、当たり外れが大きい様子です。
レビューに「とことん割り切った設計」とあるように、造形エリア、解像度など「必要最低限」の機能と割りきれる人なら購入もありですね。
何より本体が小ぶりで円柱型なので置いていてかわいい。
デザイン重視ならアリかもしれません。
総評
5万円以下で以上の4機種を比較してみました。
低価格モデルはLCD式のものばかりでした。高解像度LCDパネルが登場したお陰なのでしょう。
各種方式の違いについては↓を参考にどうぞ。
そして、このクラス中で僕の中で一番評価が高いのがコチラ
ELEGOO MARS UV
なぜ3万円以下でこの機体が出せるの?スゴすぎ!
もしかしたら今だけの価格なのかもしれません。お買い求めはお急ぎください。
あえて、冒険しない人ならコチラがお勧め!
ANYCUBIC PHOTON
Twitterでも使っている人のレビューが多く、実際のプリントを見ても申し分の無い精度です。
間違い無い一品と言えるでしょう。
5万円以上、10万円以内のモデルを比較↓
<参考>
PHOTONの修理用5.5inchの2K解像度LCDディスプレイ↓