日曜大工で10年ぐらい前に作って便利に使っていたベンチがそろそろ限界そうなので取り壊すことにしました。
少なくとも年に1回はペンキを塗ってメンテナンスしていたものの、雨ざらしの過酷な環境なので一部の木材は腐って鉄釘は錆びています。
このベンチは結構大がかりなもので何度か補修もしています。
今回バラして判明したことですが、木材をカットして浸透性のある木材用ペンキを全体に塗ってから組み立てたものより、組み立て後にたっぷりペンキを塗った部分の方が明らかに劣化が早いです。
当たり前のことですが、木材同士の接触部はどんなに厚塗りをしてもペンキでは蓋はできません。経年で反ったら隙間ができてそこから雨水が侵入してしまいますね。
一度木材用ペンキが不足して防腐剤の添加されていない鉄部用のペンキで代用したことがありますが、感覚的にはその時から劣化が早まった気がします。
屋外で使用する木材へのペンキ塗りは木部用の浸透性のある防腐剤の添加されているものを、木材をカットした時点でしっかり塗るというのがベストだということを学習しました。
【注意】
以下、腐敗した木材やシロアリなどの画像が出てきます。
汚いものや虫が苦手だという方は閲覧を避けてください。
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大部分の木は無事なのですが、地面に近い部分がところどころ腐ってしまっていました。
そして、腐った箇所を切断して観察すると木材が腐っていく様子が良く解りました。
雨水や湿気でペンキの剥げた箇所や雨水の溜まりやすい表面が腐って空洞化、そこから徐々に芯部へと進行していくようです。
そして今回、衝撃的な発見がこちら。
いわゆる立派な「蟻道」です。シロアリさんの作った遊歩道ですね。本物は初めて見ました。
表面をよくよく観察していますと、ヤマトシロアリさんが「こんにちは」してくれました。
こちら、最初にペンキを塗ってから組み立てて、メンテナンス時には狭くて刷毛が届かないのでペンキが塗れない場所なので放置していた箇所です。
つまり、10年ぐらい新しく塗られていない場所になります。
足を裏返すと見事にスッカスカ!!すごい!!!!
去年裏返したときに足の裏にはしっかりペンキを塗ったのでこの1年の間にすっかり食い荒らされたようです。
絶賛食事中のシロアリさんにご対面しました。「あのー、おいしいですか?」
まだ季節的には増殖する時期では無いし食われている箇所もごく一部なので、おそらく去年の夏ぐらいに引っ越しされた個体だろうと思います。
このまま家屋へ飛んでも嫌なので周囲に殺虫剤を撒くことにしました。
加えて念の為に床下へ潜って木くずや蟻道が無いかの確認をしました。
ベタ基礎といえど、パーティクルボードや集成材はシロアリさんには格好のエサになります。
今回はシロアリがいるということが確認できてしまったので、こういった場合は誘引駆除剤が有効かもしれません。
周囲にいくつか置いておくことにします。
本格的なチェックはきちんとプロへ依頼をしましょう。