CuBaseにハイパワーモーターを搭載して、これがモータードライバ「TB6643KQ」で動くのか?を実験したのが前回の記事↓
結果はダメダメでした。
そこで「TB67H303HG」を秋月電子から取り寄せました。
データシートによりますと、TB6643KQと同じプログラムで使うにはSELECTピンをLにして、「ダイレクトPWMモード」というモードにすることで運用できるようです。
<引用:データシート>
http://akizukidenshi.com/download/ds/toshiba/TB67H303HG_datasheet_ja_20160607.pdf
他にも、
STBY - H固定
PWM - H固定
IN1 - H or L
IN2 - H or L
とすることで以前のプログラム&配線で制御が可能です。
その他ピンは、
Vregピンがロジック入力の電源のようなので、コンデンサをVregとGNDの間に挟むことでノイズ対策になり、その他のH固定ピンはVregに直結しちゃえば良い。
モータードライバーの25ピンのうち11ピンがGND接続する。
モーター電源VccとGNDが2カ所ずつ、それとロジック用GNDが1カ所あるけどモーター用と共用しても良い。
モーターへのアウトプットはA-Bの2カ所づつ4つ使う仕様。
OSCは約50KΩでGND接続。
などなど、いろいろ調べて上記を纏めると、配線はこうなりました。↓
ほとんどGND接続ですが、ピン数が多く幅も狭いのでややこしそうです。
<回路図、一部訂正>
大きなモーターを制御する場合、STBYピンはマイコンで制御するのが望ましいようです。詳細は記事下の<追記>リンクを参考にどうぞ。
そして、実際にブレッドボードで実験しようとピンを広げてみたのがコレ↓
なんかキモチワルイ・・・
問題のブレッドボードには・・・
奥まで刺さりませんっ!マジか・・・orz
ということで、わざわざユニバーサル基板で実験することにしました。
ヒートシンクを取り付けることも見越して端っこに寄せています。
実際に動いている様子がコチラ↓
モータードライバーTB67H303HGでハイパワーモーター版CuBaseを動かす
前回のTB6643KQを使った動作だとこうですから、
TB6643KQでハイパワーモーター版CuBaseを動かそうと思ったらダメだった
それはそれは雲泥の差、圧倒的なパフォーマンスです。
無負荷状態だと熱もあまり出ないようです。
バッテリー直付けと比べると若干パワーが落ちている気もしますが、しっかり動いているのでヨシとしましょう。
ということでCuBaseをご愛用の皆さん、ハイパワーモーターを使うモータードライバーをお探しなら「TB67H303HG」が使えるようですよ。
<追記>
このモータードライバーは一度でも過電流を検知すると動かなくなるので、リセット操作用にSTBYピンをマイコンから制御出来る機構が必要だと判明しました。
実際に走らせてみたところ。
使えなくはないけど、バリバリ使える感じではない。
使用バッテリーはバイク用の一番小さいバッテリーです。