初めて3Dプリンターを注文したら「何を作ろうかなー?」とワクワクが止まりませんよね。
さて、この度は初めて3Dプリンターをご購入された方、検討されている方に3Dプリンターと同時に購入したらもっと幸せになれる、3Dプリンターに必用なものあったらいいものをご紹介します。
3Dプリンターにトラブルはつきものです。先手を打ってトラブルの際にもスマートに乗り切りましょう。
【用語説明】
プラットフォーム:3Dプリンターの出力するテーブルのこと
スプール: フィラメントを巻いてあるリールのこと
サポート:3Dプリントの造形物を支持するために出力する柱状造形物
テフロンチュープ:フィラメントの滑りをよくする耐熱チュープ
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<毎回使うもの>
・フィラメント
これが無いとなーんにも出来ません。
3Dプリンターを買ったはいいものの試供品フィラメントしか付いていなくて悲しい思いをしない為に
「フィラメント径、材質、スプール径、内容量」
を参考に購入した3Dプリンターに対応したフィラメントを購入しましょう。
dreamerdream.hateblo.jp
面白い特殊系フィラメントもありますので要チェク!
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・アルコール
これはプラットフォームやノズルの掃除に使います。
プラットフォームの掃除、手の脂やオイルが付着した場合に素早く脱脂出来ます。
ノズルやプラットフォームの汚れは造形不良の原因になるのでアルコールは必需品と呼べるでしょう。
・キッチンペーパー
先述のアルコールをしみ込ませて拭くために必用です。
布巾やタオルでも大丈夫です。コストや手間を考えて用意しておきましょう。
<ほぼ毎回使うもの>
・乾燥剤
プリンター用のフィラメントを保管する為に乾燥剤は必需品です。
シリカゲルやタンス用除湿剤などでフィラメントを湿気らせないようにしましょう。
フィラメントが湿気ってしまった場合は↓
dreamerdream.hateblo.jp <参考 乾燥剤の種類と除湿能力について>
・密閉袋やタッパー
上記の乾燥剤と共にフィラメントを入れて保管するための容器です。
余計な空気が入らないよう密閉袋がオススメです。余計な空気が入るということは無駄に除湿が必用になるということです。しかし袋だと穴が開くこともあるのでさらに密閉箱で二重ガードしておけば安心ですね。
湿気たフィラメントを使うと↓
・スクレーパー
出力品を剥がす際に使うものですが、できればお世話になりたくない一品です。
いくら水平とはいえ、プラットフォームを傷つけてしまう可能性があるからです。
ガラスやアルミ製のプラットフォームに直接出力して剥がれなくなった場合にプラットフォームに傷が付くのを覚悟して使うものです。
・オイルやグリス
オイルやグリスは出力品によっては連続10時間以上稼動させる3Dプリンターのガイドレールには必需品です。
オイル切れになるとレールがスムーズに動かなくなったりモーターの脱調現象に見舞われて造形不良に陥ります。
・ペンチやニッパー
造形物のサポート材などを除去するのに欠かせない道具です。Amazonのミニプライヤーセットは沢山種類が入ってかなりお買い得価格。
・ピンセット
上記ペンチ類と同じように、より小さな部品を外したり小さなサポート材の除去に使います。
・やすり
サポート材除去痕を削って滑らかにするために使います。
・マスキングテープ、ヘアスプレー、のり
プラットフォームに材料が定着しない場合に貼ったり塗ったりと、多く使われている方法です。
材料が乗らない場合は皆さん色々と工夫されているようです。
これらより下記のプラットフォーム用専用シートの方がオススメです。
<頻度の高いもの>
・プラットフォームシート
3Mの汎用タイプのプラットフォームシートです。
貼り付きがよく剥がしやすいという夢のようなシートです。貼り付きが悪くなったらアルコールで掃除すればまた接着力が復活しますから上記のマスキングテープやノリよりコスパが良いように思います。
それぞれの3Dプリンター専用のプラットフォームシートもありますので各説明書をご覧ください。 ビルドシートとも呼ばれます。
実際に2年使ってみたものを張り替えしました↓
・針金
ノズルが詰まった場合に、応急処置として吐出口から逆に突っ込んでノズル掃除をすることができます。きちんと分解して掃除する際にも約に立ちます。
当然ノズル径より細い針金を選ぶ必用があります。
・ドライバーなど工具類
ノズルの分解掃除やネジのゆるみ対策など、プリンターの調整に必用です。
・シリコンスプレー
上記のオイルと同様に3Dプリンターの動作軸やベアリングに使用します。
ベルトの固定軸など、オイルが注しにくい場所にはスプレーが便利です。
オイルと違って飛散しますから使用時にはプラットフォームに付かないようキッチンペーパー等でプラットフォームを覆って使用しましょう。
<あると安心なもの>
・交換用ノズル
簡単なノズルの詰まりであれば針金で対応できますが、致命的な詰まりはノズルの交換しかありません。
ノズルはフィラメントの不純物や外部からのホコリなどで必ず詰まるといっても過言ではありません。お使いのプリンターに対応したノズル径とネジのものを1つは準備しておきましょう。
↓ノズル詰まりが発生したノズル。結構焦げ色が出ています。
これで出力するとこんな感じでスカスカの層が出来ます。
こうなるとノズル交換です。
・デジタルノギス
綺麗な造形の為にはノズルの径はちゃんと計ってスライサーを設定した方が良いです。
・アセトン/ジクロロメタン
アセトンはABS用途に
ジクロルメタンはPLA樹脂用途に
共に詰まったノズルの掃除に使えます。
浸け置くことでプラ素材を溶かして除去します。
注意!有機溶剤を使用する場合には作業環境、特に換気に充分気をつけましょう。
・半田ごて
詰まったノズルの掃除に使います。
ノズルを熱しながら針金で掃除します。
3Dプリンターのノズルより半田ごてのほうが温度がかなり高いので扱いには充分に注意しましょう。中にテフロンチュープが入っているノズルには使用で来ません。
・ベアリング
3Dプリンターのエクストルーダーに使われるベアリングです。
使用方法によっては摩耗して交換する必用が出るのでお使いの3Dプリンターにつかわれているものと同等のものを用意しましょう。
・ドライブギア
フィラメントを送るためのギアです。上記のベアリングと共に使われ、使用頻度と共に劣化します。
特に金属粉末の含まれるフィラメントを使うと摩耗しやすいようです。使いの3Dプリンターにつかわれているものと同等のものを用意しましょう。
3Dプリンターのヘッドを移動させるためのベルトです。劣化すると伸びて造形不良の原因になります。使いの3Dプリンターにつかわれているものと同等のものを用意しましょう。
・テスター
3Dプリンターの不調の際の原因究明に使用します。
通電しているか否か調べることで不調の原因の切り分けがある程度可能です。
使い方がわからない場合は即メーカーにお任せしましょう。
・赤外線温度計
あると楽しい便利な道具です。
ベッドの温度や造形物の温度を計れます。
・3Dペン
これもあると楽しい便利な道具です。
造形物と同じ素材で出力できるものであれば補修や出力品同士の貼り合わせにも使えますので重宝します。
・3Dスキャナー
これがあると物体そのものをコピーしたり、スマホを取り込んでモデルに合わせてケースを作ったり等と3Dプリンターの活用の幅が広まりそうです。ただ、お値段は高いです!!
追記:レーザー式の3Dスキャナーを自作しました。
上手な3Dプリンターの選び方や比較は過去記事参照