超コンパクトタイプのMacBook 12インチ(2015年モデル)のバッテリー交換をしました。
交換前に手順を予習しました。
自分でMacBook 12″のバッテリーを新品に交換した全手順を大公開します。A1534。 | スラニュー
分解するには実に面倒くさそうな構造です。
とはいえ、MacBookのバッテリーは過去に何度も交換しているので「まあ大丈夫でしょう」と思っていましたが、このMacBookはなかなかの曲者で今までの中では一番苦労しました。
<過去の交換>
2007年式のMacBook
こちらはそもそも交換することを前提になった作りですからバッテリー交換にネジを外す必要が全くありません。レバーを持ち上げて外すだけです。
2014年式のMacBook Air
こちらは少し面倒で、特殊ネジを外して交換する必要がありました。
だけど裏蓋とバッテリーのネジだけですので特に困ることはありませんでした。
ということで、意気揚々とAmazonでバッテリーの注文をしました。
今回注文したものがこちら↓
特殊ネジ回し付きの商品です。
MacBookの型番「MF855J/A」に付いているバッテリーは「A1534」というバッテリーで、互換品として
A1527、A1705、661-02267
という型番があるようです。
今回のものはA1527です。
このような段ボール箱で届きました。
きちんとパッケージされています。
バッテリーセル同士は固い金属の配線で繋がっているようです。
リチウムイオンバッテリーを長持ちさせる方法というガイドライン付き。
しかし、MacBookがこんなに薄いのにこの中に入るバッテリーって・・・
交換する際に必要な工具は付属している特殊ネジ回しの他に、プラスチックへら、マスキングテープ、あと竹串が何かと重宝しました。(バッテリー端子やICなどに触ると大変なので金属厳禁です)
両面テープを剥がすのにヒートガンや無水エタノールなどもあると良さそうです。
裏蓋の8箇所のネジを外すのですが、小さなネジはこんなにも小さいので紛失注意です。
僕は外したネジをネジ穴近くにテープで止めていましたが、結論から言うと今回の場合この方法はあまり良くありませんでした。他のネジ置き場所を確保しておきましょう。
ネジを外してヘラを入れていくと、下写真あたりで引っ掛かり感が出ます。そのままゆっくり力を入れていくとパキッと止めが外れます。
開いた状態がこちら、前側から開かないと後ろはケーブルが沢山通っています。
この状態で上側にバッテリーは張り付いています。
バッテリーが下になるようひっくり返してトラックパッド辺りに付いているフラットケーブルを外します。
端子はシールを剥がすと見えてきます。
写真矢印の部分を上に持ち上げるとフラットケーブルが抜けるようになります。但し、保護テープの影響なのか、少し粘着力があるようで千切らないように慎重に。
フラットケーブルの生えている方向に慎重に抜けばすんなりと抜けてくれます。
上記で記した参考にしたブログではこの後も色々なケーブルを外して底とキーボードの面を完全に分離していましたが、後ろから何かしらで支えてやればケーブルを外さずとも作業は出来そうでしたので僕はこの状態のままバッテリー交換をすることにしました。
メインボードをネジ3箇所(矢印の部分)外します。
基板を持ち上げ、バッテリーからの給電を経ちます。
バッテリー側にマスキングテープを貼りました。
これで万が一何かが接触しても大丈夫なはずです。
バッテリーの下にヘラを挿してグリグリねじ込みます。
バッテリーが薄いのでどうしても曲がってしまうのが怖いです。
リチウムイオンバッテリーは損傷すると爆発、発火する可能性もあるので出来るだけ曲げないように慎重にしないといけません。
万が一発火しても大丈夫な場所で交換作業をするべきだったとリビングで分解したことを少し後悔しました。
全部剥がしてバッテリーを抜くと一安心です。
さて、ここからが正念場です。
残ったテープを頑張って剥がします。
無水エタノール、爪、竹串、色々なんやかんや頑張って剥がし続けること1時間・・・もうヤだ、正直しんどい。次の日親指と爪が痛くなりました。
次、人に頼まれてやるとしたらこの作業だけは自分でやってくれ!と言います。
新しいバッテリーを仮置きしてみました。(竹串で端子を浮かせています。)
このまま両面テープでペタっと止めたいところですが、この状態だと両面テープが剥がせません。
ですので一度剥がして、少しシールをずらして貼っておきます。
位置が決まれば隙間からシールを剥がして貼り付けます。
換装完了です。
あとは元通り組み立てて完了です。
1時間もあれば出来るだろうと始めたのですが、完了まで2時間弱ぐらいかかりました。今回の作業ではテープを剥がすのが一番しんどかったです。
やはり充放電回数1回は気持ちいいですね。苦労が報われた瞬間です。
これからもバリバリ現役で働いてもらいます。