一般的にスマホのバッテリーが劣化して使えなくなってしまったら買い換えしか選択肢が無いのですが、スマホってものコンパクトなのにすごい機能が収まっているんですよね。
外部電源だけで使う方法があれば、例えば以前作ったスマートロックの制御器として簡単に運用することができます。
しかし、膨らんだバッテリーを付けたままで表示機として運用すると、将来的に爆発炎上の危険が伴います。
調べてみると「ダミーバッテリー」と呼ばれている方法で使えるかもしれないという情報を得ました。
<参考>
piu lentoの日々 (piu lento days) » Blog Archive » 電池がなければ 作ればいいじゃない??
しかし、ダミーバッテリーと調べて出てくる情報はバッテリーを取り外せるタイプの古い機種の情報ばかりです。
ここ最近のスマホではバッテリーは内蔵型でダミーバッテリーとしての端子が無いものが多いのでバッテリー端子から電源供給をすることができません。
ということで、バッテリー端子のないこちらのスマホを分解してみることにします。
SHARPの何だったかな?(バッテリー膨張で背面が外れたのでモデル名不明)
充電後に立ち上げたら1分と持ちません。完全な寿命です。
バッテリーの上にお財布携帯用のアンテナコイルが貼り付けられています。
両方とも端子を外します。
バッテリーを外すとめちゃ軽いですね。なんつーシンプルな構造・・・
アンテナが無いことでエラーが出ても嫌なので基盤に貼り付けて端子だけ戻します。
こちらはmicroUSBから基盤へ繋がっている端子。
microUSB端子から直接電源供給できないものかと思い、基盤上を探しましたが、5Vの電源線と繋がっているパターンは発見できませんでした。
この端子に直接配線する必要がありそうです。ちっこ!!
頑張ってはんだ付けしました。
バッテリー端子の方は基板上にアクセス端子を発見できたので楽でした。GNDはUSB,バッテリー共に共用のようです。
参考サイトにあるように、バッテリーの+とー以外のT端子は10KΩ抵抗でGNDへ落としてあげないと電源が一切入りませんでした。つまり、単純にバッテリーを外しただけでは一切動かないということです。
で、USB+とバッテリー+に直接接続しましたところ・・・(バッテリーは3.7Vですが、5Vでも立ち上がるという情報を得たのでそのまま5V給電)
一応画面は表示されますが、この状態では無理そうです。
microUSB端子へのはんだ付けに問題があるのかもしれないとUSBへの給電をやめ、バッテリーのみへ5V給電したところ、一応立ち上がろうとするものの、やはり途中で落ちるようです。
コンデンサ容量を増やしてみました。4,700μF
結果、あまり変わりません。
コンデンサ容量をいろいろと変えて実験しました。
10μF並列5個(50μF)が一番結果がよく
一応立ち上がりました。
元々安定したバッテリーからの電源供給なので、ノイズや瞬間の供給能力など電源の質が問われるのかもしれません。
一応動くものの、問題も判明しました。
しばらく動かしていると電池残量が無いと表示されて勝手に電源が落ちます。
つまり、このままでは使えません。
爆発しやすいリチウムイオン電池の代わりにニッケル水素電池を使っている人もいました。
<参考>
すzのAspireOne研究: Polasma 代替バッテリー
なるほど、こういうのなら常時駆動でも安定して給電できそう。
また時間があるときにいろいろと試してみたいと思います。