はじめに
一人一人が出来るコロナ対策の1つとして「密にならないようにしよう」と言われています。
人と人との間隔を約2m開けると良いと言われていますがそれは平常時の場合で、ランニング中など運動時には少し意味が変わってきます。
以下はシミュレーション技術のAnsys社が作った動画です。
Facing COVID-19 Challenges: Leave Additional Space When Exercising
この動画を見ると、
間隔を開けずに縦走している場合、前のランナーがくしゃみをした飛沫の中へ飛び込むことが解ります。
ランニング中は呼吸も荒くなるので平常時よりもウイルスが飛びやすくなることにも注目しましょう。
10m以上間を開けると良いとされていますが、同じスピードでずっと走れるとは限りません。距離を詰めないでずっと追従するのはそれはそれでストレスです。
僕、PONもランニングをする身としてこの感染ルートは人ごとではありません。
そこで、今回はランニング時に使えるフェイスシールドを考案しました。
従来との違い
従来のフェイスシールドはこのような形のもので↓
頭に固定して使うので上から降って来る飛沫に対しても有効な優れものです。
但し、反面欠点として
- 見た目が大げさ
- 威圧感がある
- 汗が拭けない
ということが挙げられます。
今回、これらの欠点のみを克服したモデルを3Dプリンターで作成しました。
コチラです↓
(作成時にベッドから剥がれて少し歪みました)
フレームは3DプリンターでPLA樹脂にて作成しています。
フィルムはA5サイズのOPPシートをそのまま挟んで使っています。
OPPシートなので透明度はクリアファイルより良いです。
A5サイズのOPPシート
100枚 約500円
A4サイズのクリアファイル
100枚 約1000円
これらを任意のサイズ、型にカットしてフレームに固定します。
使い方
眼鏡のように装着することで前方からの飛沫をガードすることが出来ます。
(たぶん)フェイスシールドとしては今までに出た事の無い型だと思います。
(※画像はイメージです)
上が開いているのでこのまま汗を拭く事が可能です。
帽子を被ることも可能です。
(※画像はイメージです)
反面、上からの飛沫には対応していないので医療現場での使用には不安がありますが、威圧感は少なくなります。
(※画像はイメージです)
オマケの機能として、耳の部分にマスクのゴムを引っ掛けられる溝を付けています。
マスクのゴムによる耳の痛みの予防になるのと、眼鏡用のゴムバンドを使う事で、フェイスシールド、マスク両方の耳への負担を減らすことが出来るようになります。
データダウンロード先
データはどなたでもご自由にダウンロード、改変してご使用ください。
但し、作成物の販売行為は禁止とさせていただきます。
<GoogleDrive>
<Thingiverse>
Face Shield by DreamerDream - Thingiverse
組み立て方
フレームにフィルムを挟むことでシールド自体は完成です。
フレーム幅の調整は、素材がPLAであればドライヤーでしっかりと温めると手で曲げることが出来るので任意に調整をしてください。
耳の部品は、サイズに合わせて取り付けられるようになっています。
必要な場所でカットします。
穴にフィラメントを差し込み、
カットすれば完成です。
プリンターによっては穴が小さかったり大きかったりすると思いますので
小さい場合はドリルや千枚通しなどで穴を広げ、大きい場合はフィラメントの周りをテープで巻いたり、アイロンで端を溶かして固定するなどの工夫をしてください。
外で走る方が気持ちが良いのですが、やはり今のご時世は家の中での運動の方が安心なため、可能であればランニングマシンの使用をお勧めしておきます。
<ランニングマシンの選び方 参考>
<その他、コロナ対策関連 参考>
<3Dプリンター購入 参考>