DreamerDreamのブログ

夢想家の夢です。〜揚げたてのモヤっとしたものをラフレシアと共に〜

オゾン発生器を自作してみた ②組み立てと動作確認 イオン風を巻き起こそう

前回発注して届いた部品を使って回路を組んでいきます。

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<注意>

オゾンガスの発生装置は高電圧で作動します。

自作する場合は必ず自己責任で、感電しないように気を付けましょう。感電は場合によっては命に関わります。

またこのブログは決して装置の自作を推奨するものではございません。

装置の動作中はオゾンガスが発生します。

高濃度のオゾンガスは中毒症状を起こします。

室内で動作させる時には換気に気をつけましょう。

小さなお子様やペットのいる部屋では使わないようにしましょう。

 

組み立て

基板にこんな感じで綺麗に並べて〜、

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と思っていたのですが、部品を基板に綺麗に並べていくうちに面倒になっちゃって(オイっ)

 

最終的には空中配線です(雑)。

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イオンの流れを良くする為には出来るだけハンダ付け時に棘が出ないようにハンダ付けするのが良いそうですので半田モリモリ状態でハンダ付けしていきます。

 

最終的に7.5段(10段の予定でしたが、1段に4個必要なダイオードを30個しか注文してなかったという凡ミス・・・)のコックロフト・ ウォルト回路が完成しました。

 

動作確認

とりあえず回路が機能しているか試すには放電させるしかありません。

約1cmぐらいの放電現象が見られるので10kV近くは出てるでしょうか?

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放電しない程度に端子を近づけるとシューというイオン風の音が聞こえ、オゾン臭もしますのでオゾンを発生させるという本来の目的は適いそうです。

 

効率良くイオン風を流すためにGNDをアルミパイプにします。

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実際の動作の様子はYouTubeに上げています。


オゾンガス発生器を作ってみた

結構イオン風が出ているので原理はこれでOKなようです。

 

この動画を投稿した当日に、「オゾンガスでコロナウイルスを無害化できる」という研究結果が発表されましたので驚きました。

<参考>

オゾンガスで「コロナウイルス無害化」確認|NNNニュース 

 

あとは筐体を作れば完成!

ですが、Web上で同じような回路で「マイナスイオン発生装置」を作ったという作例を見てみるとダイオードの極性が逆ということを発見しました。

なるほどそうするとマイナス電子を放出できるのですね(?)

 

通常のコッククロフト・ウォルトン回路

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この回路のダイオードを反転させると、

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こうなります。

 

マイナスイオン自体は僕は全く信用していないのですが、皆マイナスイオンを発生させたがるし、その方が世間的にも聞こえが良さそうなので回路を反転させてみようかと思います。

 

次回↓

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オゾン発生器を自作してみた ①原理と構造 コッククロフト・ウォルトン回路に使うダイオードとコンデンサの選定

前回、オゾン発生器を購入してオゾンの発生方法を探ってみました。

オゾンガスの効果などについては過去記事参考↓

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<注意>

オゾンガスの発生装置は高電圧で作動します。

自作する場合は必ず自己責任で、感電しないように気を付けましょう。感電は場合によっては命に関わります。

またこのブログは決して装置の自作を推奨するものではございません。

装置の動作中はオゾンガスが発生します。

高濃度のオゾンガスは中毒症状を起こします。

室内で動作させる時には換気に気をつけましょう。

小さなお子様やペットのいる部屋では使わないようにしましょう。

 

原理

オゾン発生装置は電極をガラスで隔てた「無声放電」という放電方法でオゾンを発生させる原理のものが多いようでしたが、購入した安価なものは特にガラスで電極も隔てられておらず、簡単な「コロナ放電」を用いてオゾンを発生させているということが判明しました。

<市販品のオゾンガス発生装置>

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要するにどのような方法でも「大気中で放電させればオゾンは発生する」ということです。

 

とうことで、家にある廃材で使えそうな物を利用してもっと効率の良いオゾン発生器をDIYすることにしました。

 

構造

大気中で放電させるためには数千ボルトの高電圧が必要です。

(大雑把に、1000Vで約1mmの放電が起きると言われています)

コッククロフト・ウォルトン回路」という回路を組むと、交流電源から直流の高電圧を発生させることができます。

<コッククロフト・ウォルトン回路>

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この回路では1段ごとに元の交流電源の電圧を2×(段数)倍と段階的に高めることが出来ます。

<1段の回路>

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これを繋げることで段々に高電圧を得られるようになります。

 

しかし、元からある程度電圧の高い交流の電源が無いと非効率なので、入力電源として使い捨てカメラのフラッシュ回路や古い液晶モニターに使われていたインバーター等がよく利用されています。

 

材料

僕の手元には古いスキャナー(たぶんEPSON)を分解したときに取り出した冷陰極管の回路がありました。

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基板には「NEC」という表記があるものの、詳細は不明のものです。 

インバーターの入力電圧等も不明でしたが、いろいろ試しましたら古いプリンターから取り出した32V電源を繋いでみた所バッチリ点灯しましたのでこの組み合わせで作ることにしました。

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インバーターの出力電圧も不明ですが、コードの耐圧が3kVと書いてあります。

Webでいろいろ調べてみると冷陰極管がだいたいの1kV前後の物が多いようなので、まあ特段変わったものも使われていないだろうと踏んで1kVとして他の部品を選定することにしました(詳しい人が見たら怒られそうなぐらい適当)。

 

 

Web上の制作例でコッククロフト・ウォルトン回路でよく用いられているダイオードは耐圧1kVの汎用整流ダイオード「1N4007」ですが、これは

「逆回復時間(電圧が伝わるまでのタイムラグ)が長過ぎて(物によっては数十μ秒のものもあるとか)高周波では速度不足で効率が悪くなる。」

ということが以下のブログで紹介されています。

<参考>

コッククロフトウォルトン回路② : C18AREA 旧技術格納庫

1N4007

■主な仕様
・種類:整流用ダイオード
・回路数:1
・逆電圧:1000V
・平均順電流:1.0A
・ピーク順電流:30A
・順電圧:1.1V
・端子間容量:15pF
・パッケージ:アキシャルリード

 

 

 

上のブログ中ではFR107が紹介されてますが、手に入りにくいということでESJA57-04を使っているようです。(1個100円)

ESJA57-04

■主な仕様
・種類:高圧シリコンダイオード
・回路数:1
・逆電圧:4kV
・平均順電流:5mA
・ピーク順電流:0.5A
・順電圧:15V
・逆回復時間:0.08us
・端子間容量:2pF
・パッケージ:アキシャルリード

 

4kV耐圧は良さそうですが、1段につき2つ必要なので1つ100円は高すぎます。

 

他に選択肢が無いかと探してみると、耐圧は低くなりますが1kVの超高速スイッチング用としてUF2010を発見しました。(1個20円)

UF2010

■主な仕様
・種類:超高速スイッチング用
・回路数:1
・逆電圧:1000V
・平均順電流:2.0A
・ピーク順電流:60A
・順電圧:1.7V
・逆回復時間:75ns
・端子間容量:35pF
・パッケージ:DO-15

<秋月の購入サイト↓>

高耐圧高速整流用ダイオード UF2010 1000V2A: 半導体 秋月電子通商-電子部品・ネット通販

 

逆回復時間が74μ秒ってめちゃ早いってことですが、ちょっと想像できません。

実際冷陰極管で使われている周波数は一般的に数十kHzなので〜、周波数と周期の計算が必要ですが僕はこれが苦手!!

ということで便利なサイトを使います。

<周期計算サイト>

周波数→周期変換 - 高精度計算サイト

余裕をもって100kHzの時の周期を計算させると周期は10,000n秒ですので、切り替わりのタイミングはその半分の5,000n秒。

つまり、逆回復時間が5,000n秒以内のダイオードであれば充分なので、上のダイオードのスペックはオーバースペックと言えます。

 

もっと安い物はないか?と調べますと、「PS2010」というものを発見しました。

こちらのダイオードは逆回復時間が500n秒ですが、これで充分使えそうです。

しかも10個で80円、1個8円て、安っ!

ただ、耐圧が1kV。入力電圧の2倍程度が理想なのでこれを二個直列で繋ぐことにします。これなら1段に4つ使っても32円で済みます。

 

< 秋月電子>

高速整流ダイオード 1000V 2A(10個入): 半導体 秋月電子通商-電子部品・ネット通販

PS2010

■主な仕様
・種類:高速スイッチング用
・回路数:1
・逆電圧:1000V
・平均順電流:2A
・ピーク順電流:70A
・順電圧:1.1V
・逆回復時間:500ns
・端子間容量:35pF
・パッケージ:DO-15

 

 

 

コンデンサはダイオードの端子間容量の35pFより以上のものを選択する必要があるので2kV、1000pFのものを選択しました。

<秋月電子>

中高圧セラミックコンデンサー 1000pF2kV: パーツ一般 秋月電子通商-電子部品・ネット通販

 

 

届いたパーツたち

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ちょっと発注をミスしてしまってダイオードの数が足りなかったのですが、これらで回路を組んでいきます。

 

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<コロナ対策関連記事>

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コロナウイルスの空間除菌にはオゾンガスが有効かもしれないのでオゾン発生器を買ってみた 安物でもしっかりオゾンガスは発生してるっぽい

 

 

オゾンガスとは

 

<注意>

オゾンガスは現時点で新型コロナウイルスを対象にした試験は行なわれていない(実験が出来ない)ため効果の有無は確認されていませんが、インフルエンザやノロウイルスなどの一般的なウイルスへは効果が確認されているため、おそらく新型コロナウイルスにも効果があるのではないかと期待されているものです。

 

2020/5/15

「オゾンガスでコロナウイルスを無害化できる」という研究結果が報告されました。

<参考>

オゾンガスで「コロナウイルス無害化」確認|NNNニュース 

 

 

オゾンガスには最近流行っている次亜塩素酸水と同じように強力な酸化作用でウイルスを破壊するという効果があります。

また、次亜塩素酸水の塩素と同じように高濃度のガスは人体には非常に有害なものです。しかし、それは高濃度の酸素でも塩素でも同じことです。

 

自然環境の中では紫外線により自然に発生しては消失している物質ですので、我々も知らない間にオゾンを吸っています。ですので、低濃度であれば怖がりすぎる必要はありませんし高濃度のオゾンを発生させる装置は一般人が簡単に手に入れられるものではありません。

 

我々の体はオゾンガスに対しては非常に敏感なセンサーを備えているので、症状は一酸化炭素等と比べると非常に解りやすいものです。

<参考>

オゾンの安全性,オゾンの毒性/オゾンの基礎知識/エコデザイン株式会社

 

オゾンガスの原料は空気中の酸素ですので、物質を酸化させたり時間がたてば元の酸素に戻ります。そういう意味では空気中への塩素の散布(次亜塩素水の加湿器による散布)よりは安全と言えそうです。

次亜塩素酸水と同じように水に溶かして「オゾン水」とすることで、殺菌水としても用いられますがオゾンガスは水に溶けにくく、次亜塩素水よりも殺菌水として有効な時間がかなり短いためオゾン水として利用するにはその場でオゾン水の生成作業が必要になります。

<参考>

オゾン水精製装置をつくろう・・・とか | g-horibata

オゾン水を用いる利点として、次亜塩素酸水は時間が経てば塩水になりますが、オゾン水は酸素と水になるので次亜塩素酸水のような塩害は起こらないことが挙げられます。 

 

 

オゾンガス発生装置

 

オゾン発生装置は広い空間用に濃いオゾンガスを発生させる本格的なもの↓

 

 


小さな空間の脱臭効果を狙った安価な装置↓

 

 

 

オゾンランプとしても使える殺菌ランプ↓

 

 

 

 

単純に高電圧の空中放電によってもオゾンガスを発生させることが出来ます。

高電圧発生装置↓

 

 

この装置で使われている「コッククロフト・ウォルトン回路」という回路を自分で組んで高電圧発生装置自体から自作するという方法もあります。(高電圧なので危ないですけど)

<追記>実際に作ってみました↓

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その他、水の電気分解によるオゾンの生成等。

 

このように、オゾンガスを発生させる方法にはいいろいろあります。

 

 

購入した装置のレビュー

装置の自作も一時は考えましたが部品材料費等を考慮すると決して安く作れる訳では無さそうなので、今回は素直にこちらのオゾン発生装置をAmazonから購入してみました。 

 

 

モードが2つあり、緑ランプモードは10分間オゾン発生後20分休むということを繰り返し、12時間後に自動電源OFFになるモードと、

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青ランプモードでは、4時間オゾン発生させて電源オフになるモードがあります。

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緑ランプモードはインターバルが設けてあるので装置の過熱を防ぎ、また装置自体が長持ちするそうです。

 

 

電源方式は2通りで、USBmicro端子による給電(5V/500mA)と、

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単三乾電池4本での使用も可能です。

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商品によってはバッテリー式で、充電しないと使えないというものもあるそうなので、お買い求めの際には自身の用途に合わせた電源方式のものを選びましょう。

 

 

説明書きには各部の役割名称が書かれていましたが、下の蓋は溶着されていて開かないようです。 

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上の蓋は半時計回りに回すと開くことが出来、オゾン発生装置を直接見る事が出来ます。

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安っぽい作りですね(笑)

 

オゾン発生機の動作の様子を動画で撮ってみました↓


オゾン発生機を使ってみた


暗い所でよくよく見ると先端に青いコロナ放電が見えます。
原理は単純に高周波の高電圧を発生させているだけのようです。

オゾン発生器には電極部をガラスで覆った「無声放電」というものが主流なようですが、この装置はガラスも無い単純は金属の放電機のみの仕様のようです。無声放電の絶縁体として空気層を使ってるってことなのかな?(この辺の知見は持ち合わせていません)

動作音は耳を近づけないと殆ど気になりません。

高電圧部にはホコリが吸着されますので、蓋を開いて掃除出来る単純な構造というのは有り難いです。

臭いは酸素形漂白剤の香りと言いますか、オゾンの香りです。

濃度は不明ですがきちんとオゾンは発生しているようです。


小さいので狭い空間でしか使えそうにありませんが、玄関に1つ置いておくと人が出入りする度に除菌をしてくれそうなので、少しでもコロナ抑制が出来ればと期待しています。

また、コロナが終息した後も靴箱やペットやトイレの臭い消しとして使えます。

今なら出産祝いとしても喜ばれるかもしれません。

 

 

 

 オゾンによるマスクの消臭効果の検証をしてみました↓

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 次回↓

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CuboRex社のクローラモジュールCuBaseがAmazonサイトから購入できるようになりました ロボット開発の足回りにはこれを使えばいいじゃない

これまでCuboRex社CuBaseの実験や組み立てをこちらのブログで紹介をさせていただいてきました。

 

<CuBase本体>

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誰でも手軽に何にでも取り付けられて、悪路を走破できるクローラーモジュールCuBaseはロボット研究開発の分野で注目されています。

 

開発元CuboRex社のHP

cuborex.com

 

 

 

この度、新たにCuBaseの購入先にAmazonショッピングサイトが追加されました。

 

これまでは、朱雀技研工房ストア からのみ購入可能となっていました。

store.shopping.yahoo.co.jp

 

なんと今回、Amazonストアからでも購入が可能になっています。

 

 

さらにさらに、「購入前に動いている実物を見てみたい、触りたいぞ。」という方に朗報です。

秋葉原にあるロボットショップ「テクノロジア」には実物が店頭展示されています。

一度ご覧になればCuBaseの出来の良さ、本体剛性に驚かされるはずです。

www.technologia.co.jp

 

 

 

<過去記事>

※現在取り扱われているCuBaseは過去記事のものより、さらに改良されたパワフルなバージョンになっています。

 

構造、組み立て方法の参考にどうぞ。

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実用例として運搬車を作ってみました。

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また、いろいろな開発中のクローラーをチラっと見せてくれるメンバーのTwitterにも注目です。

 

デルタ型

 

軽量廉価バージョン

 

「めちゃ楽しそう!仲間になりたいぞ!」って人は開発メンバーも随時募集しているようなので是非コンタクトしてみてください。

コミュニケーション能力は問われないそうです(笑)

t.co

「マウスできせかえ!すみっコぐらしパソコン」のマウスが動かなくなったので分解修理してみた 原因はマウスの接続線の断線 

マウスできせかえ! すみっコぐらしパソコン 

<Amazon>

 

 

こちら、小学生の子供に大人気の子供用パソコンです。

 

この度、「パソコンのマウスが効かなくなってしまったので何とかならないでしょうか?」

という相談を受け、何度か試してみるとケーブルの中で断線が起きてるっぽいので「万が一壊れても文句言わないこと」を条件に修理を請けました。

 

同じ症状でお困りの方で分解修理を試みてやろうという方の参考になりましたら幸いです。

短い動画でも纏めています。


すみっコぐらしパソコンのマウス断線修理

 

 

分解の際にはパソコン画面側の前面のネジカバーが付いているネジ2カ所だけでなく、シールの下に沢山のネジがあるので、まず前面のシールを剥がす事から始めないといけません。

このシール、一度剥がすとシワが付きますのでそれがどうしても嫌だという場合は自分で修理をせずに販売元へ修理依頼をしましょう。

 

しっかり温めて丁寧にはがします。(それでもシワは付きます)

 

画面右側のネジ

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画面下側のネジ(右)

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画面下側のネジ(左)

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画面左側のネジ

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画面上側のネジ

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結構沢山のネジですが、それらを外すと爪などないのでスンナリと画面後ろのカバーは開きます。

 

カバーを開くと制御基板とモニターが現れます。

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今回の断線ポイントはこちら、

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このモニターとマウスの接続部分(黒く色の付いている箇所)辺をゴリゴリ回すとマウスが効いたり効かなくなったりしましたので「ここが怪しい」と目星をつけていました。

 

マウスのコードは直接半田留めしてあり、9本1組のコードです。

コードごと交換する場合は9本線のコードが必要です。

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RS-232のシリアルケーブルが丁度9本線なのでケーブルの太ささえ問題なければ使えそうですが、今回は手元に無かったため元の線の断線箇所だけ再接続する。という方法にしました。

 

<9線のシリアルケーブル>

 

 

 

マウスはネジ4カ所のみですので簡単に開きます。

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マウスの中身、こちらもそのままハンダ留めしてあります。

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ハンダの上からボンドで固定してありますが、テスターをブッ刺せば通電できるので、そのまま通電確認します。

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見え辛いですが、断線カ所の黒ケーブルをカットしています。

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<断線箇所の探り方(僕の場合)>

線の一番怪しいと思われる場所をカットします。

・マウス側からカットした場所までの通電確認、

・パソコン側からカットした場所までの通電確認をして、

通電しない場合は通電するまで少しずつ線をカットしていきます。

カット中に「あれ?芯が無いぞ?」という場所があればおそらくヒットです。

 

断線部分を手元にあった錫メッキ線で接続しました。

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カットした場所が本体に隠れるようにケーブルを収めてカバーを閉めれば修理完了です。

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結果として、少しマウスの線が短くなりましたが(2センチぐらい?)全く許容範囲内でしょう。

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画面のシールには少しシワが出来たのですが「動くー!」と喜ばれましたので結果としては大成功です!

 

小学生の学習もサポートしてくれるすみっこのパソコン、断線するまで使うなんてウケが良いようですので何らかのプレゼントにすると喜ばれること間違い無いでしょう。

 

 

 

投稿していた次亜塩素酸水生成装置への質問をいただきました

前回の次亜塩素酸水生成機の動画をYouTubeに投稿していましたら、興味をもっていただいた方から素朴な質問を頂きました。

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こちらが投稿していた動画です。


本物の次亜塩素酸水(微酸性次亜塩素酸水)の生成装置をペットボトルで作ってみた

 

質問

「二つの容器は液体でつないでいないと駄目でしょうか? 上から両端に炭素棒をつないだケーブルで通電させるのは 出来ないでしょうか?」

 

この質問に対して文字で返答というのは、他の方が見てもイメージが掴みにくいということもあり、説明図と共に回答をこちらに掲載させていただくことにしました。

 

 

まずは、

こちらが塩水に電気を流すだけという「次亜塩素酸ナトリウム」を生成する簡単な装置の略図です。

水槽に電極を入れているだけ、という構造です。

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陽極と陰極を分けていないので、陽極の次亜塩素酸水だけでなく、陰極の水酸化ナトリウムが混じってしまい、結果的に生成されるのは次亜塩素酸ナトリウム水溶液です。

この図をよく覚えていてください。

 

 

この装置から陽極と陰極を分けるために、今回ペットボトルを使った装置の略図がこちらです。

2つの水槽同士を溶液を満たしたチューブで繋いでいます

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こうするとチューブの中をイオンが移動して各水槽に陽イオン、陰イオンが片寄ります。

 

「水槽の上をチューブを通して大丈夫?」

という疑問が出てくると思いますが、

サイホン現象により、2つの水槽は下図のように繋がることと同等になります。

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僕はペットボトルで実験していましたが、このように水槽で実験することも可能です。

 

さて、上の質問への回答です。

つまり、このように接続できるのではないか?

ということです。

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この場合、結果としては各水槽に陽極、陰極の電極ができてしまい、各水槽に次亜塩素酸ナトリウム水溶液が作られてしまいます。

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水溶液を通しているのに何故?

と感じる方もあることでしょう。

 

もっと端的に考えてみましょう。

水槽には電気が流れていますが、水溶液のイオンは電線を伝って移動ができないので、電線を伝って電子のみが移動することになります。

 

水槽を介した電子の移動は電気的には単純に「抵抗」として捉えられることになります。

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結果的に、下図のように陽極や陰極自体が各水槽に移動しただけ。

というような接続になります。

 

最初の図と同じ構成になりますね。

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これでは陽極、陰極の水溶液

分けることは出来ませんよね?

 

こういった理由から、

上から両端に炭素棒をつないだケーブルで通電させるのは 出来ない。

という結論になります。

本物の次亜塩素酸水(微酸性次亜塩素酸水)の生成装置をペットボトルで作ってみた 陽極と陰極をチューブで分ける

以前の記事で、安い次亜塩素酸水生成装置では「次亜塩素酸ナトリウム水が出来る」ということを書いていました↓

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そんな装置なら素人でも簡単に作る事が出来ますよ。

ということで実戦してみたのがコチラの記事↓

dreamerdream.hateblo.jp

 

そして、このような簡単な装置から出来るものは「次亜塩素酸水」とは呼べず、類似品の「次亜塩素酸ナトリウム水溶液(電解次亜水)」というものになってしまう。ということを書いていました。

 

「次亜塩素酸ナトリウム水溶液」を空中に散布すると、程度によりますがコロナによる肺炎ではなく、次亜塩素酸ナトリウムによる肺炎を引き起こすことがありますので要注意です。

<参考記事>

www.fnn.jp

空間除菌目的なら(濃度によりますが)オゾンガスの方がまだ安全です。

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今回はそのような類似品ではなく、本物の「次亜塩素酸水(微酸性次亜塩素酸水)」と名乗れるものをペットボトルを使って作ることにひとまず成功しましたので取り急ぎ掲載させていただきます。

 

大まかな概要を短い動画に纏めてみましたのでご覧ください↓


ホンモノの次亜塩素酸水(微酸性次亜塩素酸水)の生成装置を作ってみた

 

 

構造 

本物の次亜塩素酸水を作ろうとすると、「陽イオン交換膜」と呼ばれる特殊なフィルターが必要になります。

いわゆる高価な装置で用いられている方法です。

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この装置は交換膜で陽極と陰極を分けることにより、各極の溶液を選択的に取り出せます。

ところがこの陽イオン交換膜というものは非常に入手し辛いものです。(入手しても騒動が終った後の使い道が無い)

 

そこで、思いついたのが「チューブ」を使う

という、とっても単純な方法です。

要するに、陽極側と陰極側を電気分解が終っても継続して分けておければ良いのですから、チューブで分けて、反応後の溶液が混ざらないように止水できれば良いのです。

 

<構想>

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  • 電極として炭素棒
  • 発生した水素と塩素を抜くためのチュープ
  • イオンを交換するため、電極近位の溶液と遠位の溶液を交換するためのチューブ

を設置します。

 

この状態で電気分解し、イオン交換しているチューブを塞ぐと電気が途絶えるので反応が止まり、そのまま陽極側、陰極側を分けることが出来るんじゃないか?という考えです。

 

では、実際に実験装置を作ってみます。 

 

装置の作成

炭素棒の確保

純度の高い炭素棒を入手するには、マンガン電池を分解するのが簡単です。

<注意>アルカリ電池ではなく、マンガン電池です。

分解時には電池内部の成分が皮膚や目に不着しないように手袋やグラスの着用など最新の注意が必要です。

電池の分解は推奨するものではありません。完全な自己責任です。

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中身を取り出すと電極に使われている炭素棒が取り出せます。

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陽極用、陰極用で2本必要です。

 

炭素棒に電気を流す為のクリップも作ります。

クリップを伸ばして、

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色鉛筆などに巻いて、

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半田付けすれば電線から電極に電気を流すことが可能になります。

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ペットボトルの加工

キャップに炭素棒とチューブが3本通る穴を空けます。

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チューブは水槽のエアポンプに使うシリコンチューブ、

 

 

僕はチューブよりコシの強い3Dプリンター用に買っていた対薬品性に優れているテフロンチューブが手元にあったのでそれを使いました。

 

穴に炭素棒とチューブを設置して、ボンドで固定します。

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図にするとこうです。

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チューブは、炭素棒付近に開口するもの、炭素棒遠位に開口するもの、上の空気層に開口するものの3種類用意しています。

 

これを2本作れば装置は完成です。

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ペットボトル本体に加工していないのでそのまま保存容器として使えるのがポイントです。

 

チューブは2つのペットボトルを繋ぐよう図のように接続します。

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土台は、ペットボトルの頭を切ってテープで固定。

チューブと電線を取り出せるだけの穴を開けておきます。

<完成写真>

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電源

電源はUSBの5Vでは全然足りなかったので32Vの電源を使いました。

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これは、テフロンチューブを利用したことが原因の1つだと思われます。

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テフロンチューブの内径が2mmしか無いため、ここに通る塩水を通してのみしかイオンが通らないため電導率が悪過ぎるのです。

シリコンチューブをそのまま使った方が遥かに電導率は良さそうです。

 

クリップ

チューブを挟んでおくためのクリップを用意します。

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このようにチューブを折り曲げてクリップで止めることで止水します。

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実験 

 

まずはお約束の注意書きです。

<注意>

装置の動作中は水素と塩素が発生します。

水素は燃焼、爆発します。塩素は中毒症状を起こします。

室内で動作させる時には換気に気をつけましょう。

小さなお子様やペットのいる部屋では使わないようにしましょう。

 

塩水を入れたペットボトルを設置します。

(約500ml×2本に塩20g程度溶かしました)

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設置する際には空気抜きチューブの先を止めておきます。

紫斜線が止めておくチューブ

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反対に向けて空気抜きを開放します。

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何度かペットボトルを押して完全に2つを繋ぐチューブ内に塩水が満たされるようにします。

 

この状態で電気を通すと陽イオン、陰イオンがそれぞれのタンクに偏ります。

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陽極付近には陰イオン、陰極付近には陽イオンが寄ります。

 

その状態のまま、反応が悪いので3時間待ちました。

反応を止めるときは、溶液を繋いでいるチューブ2本を止めます。

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反応が止まれば空気抜きも止めます。

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そのまま裏返し、溶液を繋いでいるチュープを開放します。

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装置を取り外せば完成です。

 

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テスト

次亜塩素酸水を作っても、それが有効塩素濃度に達しているかの実験をする必要があります。

次亜塩素酸の有効塩素濃度測定用紙というものがありますのでそれを利用します。

 

柴田科学 残留塩素測定器 DPD法 試薬付 080540-521

 

 

水道水でテストしてみると、

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phは中性、塩素濃度の反応はありません。

キッチンハイターに付けたところ、

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強アルカリ性を示しますが、原液のままでは有効塩素濃度としては反応しない様子?漂白されたから?(液の周囲は強力に反応しています)です。

 

今回作った溶液をテストしてみました。

左が陽極側、phは約6で酸性です。

右が陰極側、phは約9でアルカリ性です。

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有効塩素濃度です。

右上の神が今回テストした用紙。

解りにくいですが約10PPMです。

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酸性を示し、有効塩素濃度10PPMを示していますので、問題無く「次亜塩素酸水」と呼べるものが作成できています。

 

今回の装置は効率が悪いので改良の余地が充分にありますが、

「チューブを用いて陽極、陰極を分ける」

という方法は、僕が調べた限りでは見つける事ができませんでしたので、電気分解の実験として良い実例になったのではないかと思います。

 

こちらからは以上です。

 

 

追記:動画へ質問をいただきましたので回答させていただきました。

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